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よもやま料理帖 ~めちゃくちゃ工程が簡単にも関わらず謎に作らない、豚の角煮ちゃん~

岩見沢市民には申し訳ないのですが
ここ札幌は年始から夏日が続いてまして
幹線は雪の気配もなく
大変車が走りやすい状態でしたので
両親が我が家に遊びにきてました

母親は年齢とともに衰弱しているにも関わらず
血圧だの中性脂肪だのを気にして
脂物を避ける傾向がありまして
こういう機会がチャンスなんです

大好きな息子がせっせと作ったという体で
無理やり高カロリー食を摂らせるのです

ということで、今回のよもやま料理帖は
食事制限なんてクソくらい、脂のかたまり
豚の角煮ちゃん
を、作ってみたいと思います

豚の角煮ちゃんって、作る工程が煮るだけ
という衝撃の簡単さと
煮てる間に別の料理も作れちゃうので
晩ご飯には、もってこいなハズなのです

なのになぜ、作る頻度がめっぽう少ないのか

これぞ豚の角煮ちゃん神話でして
なぜなんでしょう
俺も2年に1度くらいしか作らない

この豚の角煮ちゃん

世のお母さんたちが作らないのに
流行のにわか料理男子が
自慢げに作るのには訳があって

この答えは
煮るだけなのに想像以上に時間がかかる上に
豚の脂がひどくて洗い物が大変になるから

コレなんですよ、コレ

世のお母さんたちは知っているんです
料理は、後片づけまでが料理だと
世のお母さんたちは知っているんです
ゴミ捨ては
家中のゴミ箱からゴミを集めるところから
ゴミ捨てなんだと

料理男子が素材にこだわる風を演じるそばで
g118円のスペイン産か
g158円の国産ハーブ豚かと
エンゲル係数を見極めているのです

なので、本日の豚の角煮ちゃんは
どんな格安肉でもオッケイ
VIVAファッティ、煮たら一緒
出す時に国産ハーブ豚よ
とささやけば

こりゃ美味い美味い
お母さん、角煮ちゃんは
ヤッパリ国産ハーブ豚に限るなって
味音痴のクソ亭主と食うしか能のない豚息子が
ブヒブヒいわせて
食べること間違いなしです

脂はトロトロ、肉は柔らかくてジューシー
ゆで卵と青菜を添えれば
いつの間にかずいぶん腕上げたなって
言われること間違いなしです

いいですか、それくらい
簡単な料理です

ポイントは4つ
①余分な脂をしっかり落とす
②煮込みに時間を惜しまない
③予め豚肉は食べやすい大きさに切っておく
④肉は、いったん冷ます

これだけ守れば
新生児ですら作ることができる料理なんです

完成予想図

・4人前の材料
 
 豚バラブロック肉 800g
 長ネギ      1本
 ショウガ     1片
 たまご      4つ
 チンゲン菜    1つ

・調味料
 
 砂糖       大さじ4~5
 醤油       大さじ4~5
 みりん      大さじ2~3
 酒        大さじ2~3

注) 圧力なべを使います

注) 調味料に幅があるのは
   好みの味つけにしていただきたいからです
        ただ、砂糖と醤油の半分の量が酒とみりん
        だと思ってください
注) 酒がない場合は、みりんを同量使います
   みりんがない場合は、砂糖を同量使います

それではまず、豚肉を下茹でしてゆきます
この下茹でが1番大事になりますので
しっかり時間を使って茹でてゆきましょう

冷蔵庫にカビが生えて腐りかけのショウガがありました
すごい色が悪い(笑)

長ネギの青い部分とショウガを
豚肉と一緒に煮込んでゆきます

長ネギもショウガも肉の臭味とりです
どちらか1つでも大丈夫です

汁の色黒いですが、ただの水です

圧力なべで
圧力がかかってから
弱火で30分、煮込みます

こんな感じになる

豚肉は水洗いして
キッチンペーパーで水気をふき取ります

ずいぶん縮むのぉ

再度、圧力なべに肉、調味料すべてを入れますが
肉が調味料だけでは十分に浸らないので
水を足します

肉がしっかり浸るまで水を入れよう

圧力がかかってから
弱火で15分、煮てゆきます

下茹でで、余分な脂がぬけるので
このくらいスッキリした煮汁になる

新生児もビツクリ
なんとこれで出来あがりなんです

豚肉は茹で汁ごと茹でたまごと一緒に
タッパーにうつして
冬の場合は常温で、夏は冷蔵庫で
いったん(ひと晩でもいいくらい)冷まします

この冷ます工程が
肉に味をしみ込ませるので
ここは、ぬかりなく
もうちょっとだけ我慢

温めなおして、盛り付けよう
レンチンでも肉は硬くならないのでOK

彩どりにチンゲン菜を使いましたが
ホウレン草や小松菜
グリンなものを使うと角煮ちゃんは映えます

トップの盛り付けには
白髪ねぎに一味唐辛子をトッピング

さて、時間だけかかりました
お好きなだけ、めしあがれ

ただ、煮るだけ

じゃーねー

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