アーティストをサポートすることになった#4 ~ SubmitHUBは有効か?
Ratirumというアーティストをサポートすることになった。世界に出せる流通を整えるところまでが前回。さて実際に、インディペンデントが自分で出来るプロモーションを検証してゆきたいと思います。まずは日本からも使っているアーティストの記事がいくつか上がり始めたSubmitHub
自分が解説するまでもなく、齋藤さんのnote眺めてみてもらえれば、どんなもんか分かると思います。20秒聴いてもらうのに1-3クレジット(1クレジット90円=$0.8)使って、承認されればインフルエンサー自身のメディアで紹介してもらえることを目指すというサービスです。フリーとプレミアムがあって、それぞれ承認率は5% / 13%とのこと。
海外比率がYouTubeに比べてストリーミングでちょっと低めのRatriumの海外リスナー〜フォロワー獲得につながるかなと思っていろんなジャンルで検索してみたのですが、結果としては、日本語あるいはJ-pop的な切り口でプレイリストやブログで紹介しているユーザーはほぼ皆無です。
中には英語歌詞曲以外は受け付けないっす、というキュレーターさんが多いのでRatriumさんに関してはSubmitHubを使うのは諦めました。
紹介してくれる人が多い向いてるジャンルがありまして、インスト系、ダンス系もしくはLoFi Hip Hop系は幅広くキュレーターがいそうです。
例えば、A-UnというPost-classical DUOの音源をSubmitHubしてみましたら、インスト系およびチルアウト系に結構高い確率で採用いただきました。Spotifyプレイリストを狙って13のプレミアムキュレーターにピッチして結果5プレイリストに追加してもらえました。成功率は30%と平均より高く、かかった予算は23クレジット(約2,000円)でした。
以下、A-Unのトッププレイリスト(3-5番目はSubmitHub経由)
2,000円で獲得出来た数字は、2週間ほどで400リスナー、5フォロワー。1リスナー単価が5円というのは悪くない数値に思えます。フォロワー獲得単価は400円になりますので、先行投資としては高いかな?(誰か教えて偉い人)
目的としては、A-Unも(Ratriumと同じく)海外リスナー比率を増やすことと、Spotifyプレイリストアルゴリズムでの楽曲結びつきを増やすということだったので、一応予算から考えると目的は達成していると思います。(海外400リスナーは、全体の7.5%にあたります)
数値的にはやはり、Smaller Playlistというだけあって地味なものですが、ユーザーがすでにフォローしているプレイリスト内で自分のアーティストを聴いてもらえると、同じプレイリスト内に入っている他アーティストとの関連性が少しあがるというSpotifyプレイリストアルゴリズムに正しく作用しているかどうかは、AIgorithmicプレイリストにも良い影響を与えられているかどうかで 今後判断ということになります。
結論として、小さくても感じのいいプレイリストに入れてもらえるというのはアーティストもスタッフもテンションあがることですし、予算的にも軽めなSubmitHub(的なもの)は初期ステージのDIYアーティストには間違いなくおすすめであるかと思います。これだけやっとけば、という程のパワーはないですがSpotifyオフィシャルに取り上げてもらうための準備運動というイメージで取り組んでいます。
次回は、もう少し予算が必要なプレイリストに特化したサービス、PlaylistPushをお試ししてみた結果をレポートします。千里の道も一歩から〜
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