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心の表情がよく変わるみたい

 今夜はやたらとイライラしている。何がぼくをそうさせるのかはよくわからない。何かを壊してしまいたいし,大きな声を出したい気分だった。そんな時はたまに訪れる。
 スーパーの細い通路は譲り合わないと通れない。向かいから来たカップルはぼくを通させる気はないらしい。イライラする原因は重なっていくものである。ビールを買うかストゼロを買うかずっと悩んでやろうと思った。
 閉店間際の惣菜屋は全商品が半額になる。残っても全部廃棄になるだけだ。半額になったら人が殺到する。いろんな人がいる。大半が仕事に疲れたサラリーマンだ。中年,独身,出世欲なし。偏見である。そして,多分ホームレス。なかなかの臭いである。しかたにないことである。

 そんなことが昨日あった。起きてみると気にならないものである。東向きの部屋は朝日で起こされる。今日は朝日に背を向けて寝続けたい気分だった。昼過ぎには大事な試験があるけど,まだ目覚めるには早すぎる。
 だらだらと朝の時間を過ごして昨夜のことを思い返す。なんであんなにイライラしたいたのかはよくわからない。やりたいことができなかった,そんな簡単な理由ではなさそうだ。酒を飲んで気分は変わったのだろうか。今週はやたらと酒を飲んでしまった。

 試験の帰りみりは,ぼくにしては珍しく,方向感覚を失った。ぼくは絶対南に向かって歩いていたはずなのに,それは西に向かう道だった。危なかった。目的地は東だった。
 餃子の店は並んでいた。前の職場の先輩に教えてもらった店。人気店だとは知っていたけど,15時にこんなに並ぶとは。餃子2人前とビール,一番搾りを出すとはよくわかっている。店員さんは常に忙しそうだった。テイクアウトの注文にも絶えず応えつつ,店内にも客がいる。常にフル稼働。ありがとう。ぼくはまた来るだろう。

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