マージナルマンでありたい
アイデンティティが定まらない思春期から青年期にかけてを境界人・マージナルマンというそうだ。自身のことを自身で認識して,アイデンティティを確立してく。現代は価値観,世界観が把握しきれないほど多様である。アンデンティティを確立しない方が,柔軟に何事にも対応できていくのではないだろうか。
自信が確立しないのはしんどい生活かもしれない。それに,アイデンティティが確立していないと,それこそ世界を客観的に見えないだろう。軸があってこその周りの世界のようである。
私は,正直なところ,自分のアイデンティティはいまだに不安定であると感じる。いわゆるモラトリアム期間と言われる学生時代を終えて8年ほどになろうとしている。その間に環境は様々と変わっていった。学生時代よりも環境が変わるスパンは短かったように思う。どこかに安定感を持って生きるのが苦手なのかもしれない。
新しい世界に触れるのは面白い。その度に価値観に変化が起きる。そんな時に,自分の軸はぶれぶれでもいいように思う。その方が飲み込みやすい。影響されやすい奴になっていいんじゃないだろうか。出会っていくそれぞれの世界を自分の中に蓄積し続ければ。
一つの団体に所属し続けると,価値観が固まっていく。それがとても嫌だ。その組織にある独自の慣習に飲み込まれて疑問も持たなくなるのが嫌い。だからぼくはずっとふわふわしている。それはそれで問題だけれど。
結局うまく人の環境に馴染めていないように見える。やはりアイデンティティが確立していないのが原因か?
現代は多様多様,見渡す世界は未知で溢れているのに,知ったような顔して大人は生きている。知らないことから目を逸らし,見ないで生きていくことが大人になること?そろそろ落ち着いてもいい年齢だけど,いつまでもこどもだ。
そんな風に思っていたけど,確実に価値観は固まってきている。未知から離れていっている。知っていることの殻にこもっている感じ。大人にならされてきているんだな。