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過去問演習 この後どうする?


もう10月ですね。そろそろ過去問演習も本格化、腰を据えてやりたいところです。10月は日曜日の授業がお休みの日も多いですし、祝日もあります。過去問演習には最適です。9月に過去問演習をすでに行ってあまり点数が取れなくて不安になっている人もいるかもしれないのでいくつかアドバイスをしておきます。11月で家庭学習の課題も一段落するので過去問演習の時間はあるので安心してください。

このままだとまずいということがわかって生活が変われば成績も変わります覚悟ができれば覚醒します過去問は結果が悪いときほどやった意味があります

過去問をやる意味① 傾向を知る

第一志望校と今の偏差値に5以上差がある場合は手が出ないかもしれません。過去問演習はどんなに難しくても3割くらいは取れないと楽しくないものです。その時は第二志望校、第三志望校から始めるのもありです。

傾向を知るとは、例えば算数であれば「計算問題は何問あるか?」「一行題は何問あるか?」「考え方を書かせる問題はどのくらいあるか?」などです。

数字のクセも見ておきたいです。答えが分数になるときが多いかなどもチェックしておきたいです。前回の記事でも特集しましたが西暦の計算問題が出るなども確認しましょう。

6年生 2025=3×3×3×3×5×5=45×45(平方数)
5年生 2026=2×1013
4年生 2027 素数
3年生 2028=2×2×3×13×13

西暦の素因数分解

実物大で演習してみる

算数の過去問は計算スペースにこだわってほしいです。入手できる場合は極力実物大でやりましょう。学校HPや四谷大塚の過去問DLサービスをおすすめします。

女子校は一行題など計算スペースが狭い学校もあります。小さく字を書く練習になるので、6年生はそろそろ方眼タイプのノートを卒業してキャンパスノートに書いてみましょう。はじめはA罫(幅の広い罫線)、なれたらB罫へ移行しましょう(幅の狭い罫線)。計算は思い切って自由帳にやることをおすすめします。模試や入試は計算スペースに罫線がありません。なるべく実践に近い形に慣れておきましょう。

声の教育社の過去問の四隅に計算をすることだけはやめましょう。実物大が手に入らない時はノートに演習します。(答えだけだと先生もアドバイスしづらいです。)考え方を解答用紙に書くタイプの学校は解答用紙に書くようにします。

個人的に好きな入試問題のスタイルは 計算スペースが豊富な学校です。 片側がすべて計算スペースはうれしいです。最近はこういった学校が増えているように感じます。計算の答えが、「整数、単位分数(分子が1)、西暦」だと最高です。計算を解き終わった後の安心感が違います。計算問題はただの苦行ではなく、工夫する問題やきれいな数字に答えがなるなどセンスのいい問題を出す学校が好きです。

考え方(途中式)を書く問題

考え方を書く問題は書きすぎに注意すべきです。時間配分が勝負になります。 解説を書くわけではありません。先生が普段黒板に書いている程度で大丈夫です。図形は図で説明する、速さはグラフで説明することもできます。そうすれば言葉の量を減らせます。算数なので基本的には式で説明すべきです。

  1. はじめに方針をコンパクトに (例)全体の仕事量を1とおく

  2. 式を書き、……のあとに何を求めたか書く(例)……Aの1日あたり

  3. 問題に与えられた数字以外を使う時は式を書く (例)10÷2=5……半径

  4. 最後に答えの後に(  )を付けて単位を書く(例)=10(日間)

「まず」から書き始めるとだいたい長くなります。「まず」を禁止するところからスタートします。

考え方を書く問題は時間がかかるので、 横式や図や何を求めたかのメモは直接解答用紙に書くようにして、筆算は問題用紙に書きます。学校によってはそこまで細かく書く必要がない学校もあって、それは解答欄の広さで推測できます。スペースが狭い時は横式=答えでokです。細かい式の途中経過を書くと書き切れません。

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