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算数の過去問あと5点アップ術

計算ミスも減ってきた、一行題も見たことがある問題はだいたい解けるようになってきた。でもまだ合格点には届きそうにない。では、どうすればよいか?


①今までの勉強を続ける

毎日のルーティンを続けたからこそ、計算の精度が上がったり、解ける一行題が増えてきたはずです。よい習慣はラストまで続けましょう。さらに精度とスピードを上げれば後半の問題を解く時間が確保できます。

過去問と比べて、毎日の計算が簡単だなと感じるときは、銀本や前期日特テキストから計算問題を選んでやってみるのもよいでしょう。負荷が増える分、問題数を減らすなど調整してみてください。複雑になるとミスが増えるようでは、入試の時点では不安が残ります。塾で習った通りにやってみましょう。

6年生の計算ミスで多いのが、

①先に処理する部分のある逆算
先に処理しないで迷子になる。
②約分の拾い忘れ
約分した後の数字を小さく書きすぎて見落としてしまう。
③÷分数の逆算、本来かけ算すべきところをなぜか、ひっくり返してかけ算、つまりわり算してしまう。÷の記号を丸で囲んで意識すべし。
④自分の計算力を過信している。
この数字おかしいなと思ったら、確認する謙虚さを持つ。1点勝負になるが入試。
⑤帯分数を仮分数にするときの暗算ミス
ミスする自覚があるなら筆算する。あとで見直したり、直したりの方がロスする。

6年生の計算ミス

この数字おかしいなと思ったら、確認する謙虚さを持ちましょう。1点勝負になるのが入試です。自分の勘を信じてみてください。「この数字やだな、計算しにくいなあ」は計算ミスの合図です。 突っ走る前に周囲を確認しましょう。今、気づけばまだ間に合います。

計算ミスも減ってきたというだけで、ゼロにはなっていません。先日の公開模試だと私の教室の場合、最上位クラスは9割が全問正解、だいぶ仕上がってきています。2番手、3番手クラスだと6割くらいが全問正解、まだまだミスがあります。「伸びしろしかないじゃん」状態です。残りのクラスは2割から3割、やはり毎日の計算と一行題を丁寧にやるべきです。

わからなければ解説を見て理解しましょう。この時期ですから、まずは自分で何とかするべきです。中には難しい問題もあるかもしれません。印をつけたり、付箋をつけておいて授業後先生に質問してみましょう。質問して終わりだとまた、間違えます。夜の一日のふり返りの10分間で質問した問題をもう一度見返しておきましょう。80日あれば80問できるようになります。

②問題文をよく読む

大設問の⑴から落としていては、点数は積み上がりません。問題文の読み間違えがないようにしっかり読みましょう。単位や、条件(兄が出発してからや、全部で何日など)は線を引いて確実に理解しましょう。問題に手が出ない時は大事な条件を読み落としている可能性もあります。あきらめる前にもう一度問題を読んでみましょう。突破口が見つかるかもしれません。

③少し書き出してみる

後半の問題は作業を伴う問題も増えてきます。 規則性の問題だったら、10番目や最小公倍数までは書き出してみましょう。その過程で規則性を見つけ出すのです。見た瞬間に解法が浮かぶ問題ばかりではありません。手を動かす中で見えてくるのです。

注意点ですが、けっして2025番目まで書かないようにしましょう。全体の問題数と残り時間と相談して⑶は後回しでも構いません。勝負するところは他にもあるはずです。

④図に書き込む

問題を解けた人たちも最初から道筋が見えていたわけではなく、手を動かしている過程で見えてきているのです。平面図形や立体図形だったら数値を、同じ長さや同じ角度ならばそれがわかる記号(〇×)を書き込んでみましょう。グラフであればそこに情報を書き込んでみるのです。手と脳は連動しているので手を動かしていると閃くことはよくあります。

⑤図を書く

改めて自分で図を書いてみましょう。水槽の問題だったら正面から見た面積図を、速さの問題でダイヤグラムがなければダイヤグラムを、立体図形では、角度を変えて自分で見取り図を書いてみるのです。家で練習するときは蛍光ペンなどで際立たせてみるのもよいでしょう。ペン図や成分表、線分図、面積図、てんびんなど持っている武器を今こそ使いましょう。

⑥自分で考える

入試会場には先生はいません。自分で答案用紙を完成させなければいけないのです。×だったらすぐ解答、解説を見るのではなく、問題に再アタックしてみましょう。普段の宿題、テストや過去問の直しも同じです。脳に負荷をかけないと勉強はできるようになりません。

次に解説を理解できるようにしましょう。もし、解説がわからないのであれば、もう少し簡単な問題から積み直してみるのもよいでしょう。残り時間はあまりないので問題の取捨選択も必要です。残された時間とのバランスを考えましょう。解説を見てもわからないものは優先順位を下げて、解説を見てわかるものを本番のテストで正解できるように反復練習しましょう。練習でできないものは本番でもできません。また、本番の入試では満点取る必要がないのも事実です。完璧主義に陥らないように注意しましょう。

⑦寝る前に今日のふり返りをする

1問でいいので寝る前に今日やった問題でできるようになりたいものをふり返りしてみましょう。きっと寝ている間にも脳が働いて、朝起きたら頭が整理できていることもあるはずです。80日あれば80問できるようになります。続けることが大切なのです。寝る前の10分構いません。1日1日を大切に。1歩ずつでも前に進んでいればよいのです。

⑧過去問を分析してみる

一年分だと心配なので数年分の合格者平均点、受験者平均点を平均して志望校の合格ラインの相場を確認してみましょう。実際の合格ラインは合格者平均点と受験者平均点の間が目安です。

学校ごとに戦い方は異なります。合格ラインが高い学校(7割後半から8割)はミスが許されません。ここ数年で人気が急増して、入試問題のレベルが受験生のレベルとあっていない学校によく見られます。大設問丸々落としてはダメです。取捨選択、スピード、正確さが要求されます。やはり日々の計算と一行題を丁寧にやりましょう。

合格ラインが低い学校(5割から6割前半)は、取り組む問題の宝探しです。学校の先生の算数へのこだわりが強いのでしょう。先ほど同様に基本問題のミスをなくすことが先決です。計算ミスをしていたら合格は遠のきます。大設問の⑴はなんとしてももぎ取りましょう。⑶には拘らず、取れる問題を探します。その際も計算ミスに最大限注意してください。算数以外の科目で得点を増やすことも考えましょう。

⑨考え方を書く問題はシンプルに書く

学校によっては考え方を聞く問題があります。 その際の説明しすぎに注意しましょう。 過去問のような解説を書く必要はありません。式で説明するのが算数です。それを補うために図を書いたり、言葉を添えるのです。書きすぎてしまう人は何を求めたのかのメモと単位に留めてみましょう。言葉は添えるだけ、主役は式です。

⑩計算のスペース取りの技術を上げる

過去問は実物大で演習しましょう。私はここにこだわりたいです。 声の教育社の過去問の余白に計算することはやめましょう。実物大が手に入らない時は罫線のない自由帳に計算をすることをおすすめします。このときに注意したいのが 数字の大きさを整えること、筆算をまっすぐ書くこと、姿勢正しく計算することです。そうすれば筆算もまっすぐになるはずです。自由帳はこちらをおすすめしています。

ちなみに過去問を解いていて解きにくいと感じる学校の傾向は、

①計算スペースの少ない学校
最近は少なくなったように感じるが、問題解答一体型の学校はスペースが少なく、普段から練習が必要。3cmのスキマに計算するなど練習をおすすめしたい。
②大設問数が多い学校
計算と一行題含めて大設問が10題程度あると多いと感じる。時間配分が勝負。一行題でも思い浮かばなかったら飛ばすことが大事。後半に手付かずの問題がないようにする。
③考え方を書く問題が多い学校
数問だったら意味はあるが、多いとやはり時間配分の訓練が必要。書けない子より書きすぎて時間がなくなってしまう子が多い印象。

解きにくいと感じる学校

残り80日。「伸びしろしかないじゃん」「入試以外は小テスト」の精神で今週もがんばりましょう! 昨日の自分より今日の自分がバージョンアップできていればよいのです!!!! 応援しています!


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