大学受験マンガ「ドラゴン桜2」を語る
人気大学受験マンガ「ドラゴン桜2」を紹介します。ご存じない方のために基本情報です。著者は三田 紀房(みた のりふさ)さん、モーニングにて2018年~2021年連載。コミックスは17巻で完結。私も全巻持っています。阿部寛さん主演で2021年春にドラマ化され、最終回の視聴率は20%超。業界内でも評判がよかったです。(現在はNetflixで配信されています)細かいストーリーはコミックスをご覧いただくとして、今回はコミックス内で紹介されている勉強法で中学受験にも応用可能なものを紹介します。2021年10月の教室通信を加筆修正してアップしています。
note投稿時の2024/3/3ではkindleの電子書籍ですが、下記のような格安で読むことができます。ぜひこの機会に読んでみてください。
1巻~2巻 11円
3巻~5巻 110円
6巻~7巻 165円
8巻~11巻 275円
12巻~14巻 352円
15巻~17巻 358円
おすすめ勉強法① ミスをなくす
4、5年生の皆さんだったら得意科目や得意分野を作りましょう。自分が得意な分野を集中的に勉強して自信をつけます。また、偏差値アップの近道はミスをなくすことです。国語や社会だったら問題文の読み間違えをなくしましょう。ひっかけに気を付けて慎重に問題文を読みましょう。問題文に線を引いたり、丸をつけて確認することも大切です。
おすすめ勉強法② 「わかる」から「できる」へのステップアップ
質問したり、授業を聞いた時にはわかっていてもテストではできないということは誰しも経験があるはずです。それは「わかる(インプット)」の段階で止まっているからです。「できる(アウトプット)」の段階まで高めましょう。具体的には質問、または授業の翌日にもう一度問題にチャレンジしてみる。親御さんに問題を説明するなどがおすすめです。たくさんはできなくても一問でも構いません。ご家庭にホワイトボードを用意して、そこに板書しながら先生気分で解説するとより楽しんで勉強ができます。
暗記物であれば簡単な小テストを自分で作ってやってみましょう。漢字・語句や社会の暗記物には特に効果的です。
おすすめ勉強法③ 選択肢の問題のコツ
特に社会で多いのですが「あてはまるものを答えなさい」「あてはまらないものを答えなさい」の問題によくひっかかりますよね。つい、正解を見つけようと正しいものを探していると、あてはまらないものを答えるところをぱっと見でろくに選択肢も見ずに正しいものを選んで×になってしまいます。解き急ぐとこういうことがよくあります。今はどっち! と確認しながら、問題文に印をつけながら解答しましょう。
おすすめ勉強法④ 精神的安定が大切
模試の前に親子喧嘩をしたら成績に即響きます。テスト中も脳が興奮状態で目の前の問題に集中できないからです。親のストレスを子どもにぶつけて発散させることのないように、まずは親御さんが文字通り大人になりましょう。特にテスト前はぐっと飲みこんでください。「〇〇だったら塾を辞めさせる」も成績を大幅にダウンさせる呪文です。どうせ発破をかけるのであればポジティブな方面で声をかけてあげてください。おすすめはスイーツのプレゼントです。
おすすめ勉強法⑤ テキストを大事にする
国語の授業で扱った問題文や社会の本科テキストは、当日または翌日に読み込んでほしいです。社会は量が多ければ何回かに分けても構いません。5年生の後期から始まる歴史分野などは特に本科テキストを読み込んでほしいです。できれば複数回読み込みましょう。しっかり読み込むことで重要語句だけでなくその周辺情報も頭に入り、歴史の流れが感じ取れるようになります。頭に入らないということは反復回数が少ない可能性があります。
おすすめ勉強法⑥ 計算力を高めれば算数も得意になる
まずは、与えられた「計算と漢字」をしっかりやりましょう。途中式を必ず書く。かかった時間をストップウォッチで計って記録する。丸付け、直しをしっかりやりましょう。はじめのうちは親御さんのサポートも必要です。解答は親御さんが保管をお願いします。できれば丸付けもお願いしたいです。計算ですから正解できるまでやりましょう。量が足りなければ、みくに出版から出ている「マスター1095題 一行計算問題集」をおすすめします。
今の学年のものが難しければ一つ下の学年のものを簡単であれば一つ上の学年のものをやってみましょう。ミスが多い人は二けたレベルの計算でミスをしています。百マス計算もおすすめです。ネット上にフリーの計算プリント(ちびむすドリルなど)もありますのでたまにはおすすめです。
おすすめ勉強法⑦ 模試の心得
9月に入ると6年生は過去問演習がスタートします。そのとき陥りやすいのが白紙の部分が多くなってしまう答案です。特に難関校はほとんど記述式です。学校によっては文字数の指定のない記述形式もあり、なかなか手が出にくい問題です。でもそのとき空欄のままでは成長できません。つめ跡を何か残すべきです。白紙では1点もあげられないのです。これは6年生の過去問演習に限ったことではありません。普段の模試でも同様です。苦手意識がある人でも1行でも記述を書いてみるところからはじめてみましょう。食わず嫌いは卒業しましょう。
おすすめ勉強法⑧ 読むスピード上げる
4、5年生であればテキストの文章は音読、または黙読をしっかりやるとテストの点数にはね返ってくるのでぜひやるべきです。6年生であればそれプラス、模試の文章も家でもう一度読んでほしいです。理由はテストの出題者もできるだけ新しい素材文から選んで、入試問題を的中しにいっているからです。これを1回テストのときに読んで終わりではもったいないです。同様に銀本(過去問集)も日特や授業で扱った文章をもう一度読んでみましょう。黙読であれば一題5分程度で読みましょう。こちらも最新の入試問題ですから来年もまた出題される可能性の高い文章です。毎年、模試や銀本と同じ文章が出たというのはよく聞く話です。これを繰り返すと読むスピードはアップしていきます。わからない言葉があったら辞書で確認しましょう。ただし、辞書を引く言葉があまり多い文章は実力がミスマッチですので深追いはしなくてよいでしょう。辞書を引くのは一段落に一語までなど決めておきましょう。
↓国語の素材文についてはこちらの記事も参考にしてください。
おすすめ勉強法⑨ 頭を切り替える! 常に前を向く
秋以降の模試で結果が出ないこともあります。しかし、成績というのは下がったあとは上がるし、上がったあとは下がるものです。結果が出た後は、頭を切り替えて、間違い直しをして来月の課題をピックアップして1か月その強化に努めましょう。がっかりするのは一瞬にして次に向かいましょう。
また、うまくいったときは何がうまくいったのかメモをしておきましょう。結果というのは様々な要因がすべてうまくいったときに出るものです。学力以外にもバイオリズム(その日の体調や気持ち)も関連します。問題との相性もあるかもしれません。ですから本番の入試もできる限りたくさん受けましょう。入試問題と自分のバイオリズムがうまくいったとき、思いもよらない合格が舞い込んでくるのです。
おすすめ勉強法⑩ ランナーズハイ 勉強する体力
夏期講習や日特など長時間の授業はきついかもしれません。しかし、これは長時間集中するための訓練、トレーニングなのです。入試問題は4科目だと3時間以上集中しなければなりません。午前午後入試をする人はその倍です。ですから、長時間勉強する練習というのはとても大事なのです。今、大学生となった先輩たちも中学受験のときにあれだけがんばれたんだということが自信になって大学受験を乗り切れたと言います。皆さんはすごいことをやっているのです。自信を持ってください。
おすすめ勉強法⑪ 勉強のストレスは勉強で解消
元も子もないことを言っているようですが、その通りです。勉強に飽きて来たら脳がつかれている証拠です。その場合は科目を変えることがおすすめです。脳みその違う部分を使うのでもう少し頑張れます。算数に疲れたら国語をやるなど科目を変えましょう。科目を変えられない場合は単元を変えましょう。図形問題に飽きたら計算問題をやってみましょう。ただ、時には気分転換も必要です。そんなときはゲームではなくてマンガをおすすめします。
5年生だったら歴史マンガやちびまる子ちゃんの語句のマンガがおすすめです。4年生だったら、Dr. STONEや四十七大戦をおすすめしています。6年生は運動不足になりがちなので近所を散歩するのもいいと思います。雨の日は折り紙などもおすすめします。結構楽しいですよ。