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尖った視点と柔らかな心:高校3年生、大輝さんの未来への道
ども、ながいです!今回ご紹介するのは、高校3年生の山口大輝さん。彼の魅力的な考え方や背景についてお話を伺いました。
親の育て方と今の自分
振り返ると、大輝さんが今の自分でいられるのは、家族と学校の影響がとても大きいと感じているそうです。特に、親からは多くの教えを受けたと言います。
「人の信頼を築くにはとても時間がかかるが、嘘をついたらその信頼は一瞬にして奪われる」という親の言葉は、ずっと心に残っているそうです。どんなことがあっても応援していると言い続けてくれた両親。その気持ちを裏切りたくないという思いが、大輝さんの根底にあります。
たくさん怒られることもあったそうですが、「それも自分を応援しているからだ」と伝えられてきたとのこと。その言葉を聞いて、ただ叱られるだけでなく、その背後にある愛情を感じられたそうです。
また、私は親として、「どんなことがあってもお前を応援し続ける、そのために考えてほしいから言っているんだ」と、怒るのではなく子どものためを思って注意をしたり、考えさせたりする大輝さんのご両親がとても素敵だなぁと感じました。
自分の特性と課題
「僕は自分が負けず嫌いだと感じています。そして、よく『尖っている』とも言われます」と語る大輝さん。みんながどう思うかどうかには関心がなく、自分の知っている世界で語ってしまうことがあると自己分析しています。
それでも、「周囲を楽しませるような存在になりたい」という思いを大切にしているそうです。ただ、自分にはまだまだ中途半端な部分があると感じており、「周りを見る力や突き詰める力が足りない」とのこと。特に、興味の範囲から外れると状況がわからなくなり、自分の視界に入っているものしか捉えられないことが課題だと話してくれました。
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社会への視点
中高一貫校で学んだ影響で、世界に対する関心が広がったという大輝さん。他者のために尽くすというカソリック的な価値観は、自分に合っていると語ります。そして、技能実習生制度の問題や、社会的に弱い立場に置かれている人々への関心が高まっているそうです。特に、ウィシュマさんの事件が彼の考えに大きな影響を与えました。
日本は平和だと思いますかという質問には、「身体的には安全かもしれないけれど、精神的に本当に平和なのかは疑問です」と語る大輝さん。国債が増え、防衛費が上昇している現状には違和感を抱いており、「理想的なのは、核兵器を持たずに協調し、対話を重ねることだと思います」と話してくれました。
目指す未来
「僕は大きく世界に貢献したいというよりも、これまで目を当てられなかった存在や社会的に弱い人々の意見や状況を理解し、不公正があるならそれを正していきたい」と語る大輝さん。その思いの背景には、ご両親が福祉の仕事に携わっていることも影響しているそうです。
技能実習生や障害者といった社会的弱者への関心が自然と育まれた大輝さん。進む道はまだはっきりとした形にはなっていませんが、自分を探究しながら、社会との関わりを通じて新たな一面を見つけていきたいと考えています。
「どんなことがあっても親が言ってくれたように、信頼を大切にし、周囲を楽しませる存在であり続けたい」と語る彼の目は、未来への希望に満ちていました。