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最初に「睡眠時間」ありき

 厚労省の「国民健康・栄養調査(2022年)」によると、「ここ1ヶ月間、睡眠で休養が十分にとれていない者の割合は 20.6%で、増加傾向にある」そうで、なかなか寝れない日々が続いているらしい。
この調査によると、日本人の「1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高い」となっていて、還暦過ぎの私もこの仲間。でも、8時間寝た日は、なんだか清々しい。

  レスメド㈱が、2024年3月に発表した「世界睡眠調査2024」によると、ぐっすり眠れる人の割合が高い国は、「タイ (88%)、ブラジル (78%)、メキシコ (77%)」となっており、睡眠が足りない国の筆頭は日本らしいが、「本調査の回答者の50%が、寝床に入っても長時間寝付けず、日中に倦怠感を感じたことがある」と回答しているそうで、世界中で十分な睡眠は課題になっているらしい。

https://document.resmed.com/documents/global/2024-Sleep-Survey_updated0830_v3.pdf


 今読んでいる「睡眠の超基本」の前書きで、筑波大学の国際統合睡眠医科学研究機構の柳沢正史機構長・教授は、「自分に必要な睡眠時間を最初に確保して、残りを諸活動に充てる」。そんな生き方を推奨していた。 

 そうだったのか。

 六十余年生きてきたけど、私の生き方は真逆。「やることやった、残りが睡眠」だった・・・
現役時代はいつも寝不足で、「どこでも寝れる」なんて自慢してたくらいだけど。間違いだったか。
今は、現役引退して余るほど時間があるのに、長く寝られない。なんだろな

寝る子は育つ

 全ての生き物は寝るらしい。

 食事や排せつ時間だって他の動物に襲われないかと注意しながらササっとするのに、それよりも遥かに長い時間、無防備になるのに、寝るんだな。
他の動物に捕食される危険があるにも関わらず・・・

  いや、動物だけでなく魚だって、比較的安全な場所に避難して寝るそうだ。なんと、マグロ、カツオなどの回遊魚は、泳ぎながら寝るらしい。
そう言えば、鳥は立ったまま寝てる。 カモメやツバメなんかの渡り鳥は、「片目睡眠(半球睡眠)」という半分寝てる状態で飛び続けるらしい。
 人間だって、寝ている時も脳は働いているらしいので、音楽を聴きながら寝るとか、寝ながら本を読むとか、出来るのかもしれないけど・・・

 ともかく全ての生き物は、無防備になろうとも、生き続けるために寝る

  
 若い頃、仕事が忙しくて、睡眠時間が十分にとれないまま働き続けた。
若いが故に、働き続けられただけけ。
 だから、歳を重ね、無理は出来なくなった。出来ないはずのことを、無理して続けてしまうと、身体がNOって言って病気になった。
無理がとおれば道理が引っ込むってこと。昔の人は上手いことを言う。
やっぱり、睡眠は大事なんだな。

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