去年と同じ事はしない

こんにちは 週に一度は何かを書き綴ろうと思って始めました。けど、長らく作文しなかったので時間がかかる。毎日発信している人はリスペクト!
 
起業した頃、「世界は24時間眠らず、加速度を持って進化し続けている。」と思って行動指針をつくりました。
例えば、競争相手は、こちらと同じペースで働いているわけじゃない。少しでも競争優位を確保するために、休む間もなく努力を重ねているかも知れない。こちらが寝ている間にも進化していたら・・・、あっという間に時代遅れ。
何時だって手を抜けない、気を抜けない、日夜競いあっていく競争社会。ちょっとキツイ。もちろん、多様性を包摂している日本には、競争のない(少ない)世界もある。
 

マンネリは大敵

いつもどこかで、誰かが努力しているからと言って、こちらも休みなく頑張るなんて出来ない。「継続的改善」なんて言葉があるけど絵空事。普通は、段階的、あるいは定期的な改善しか出来ないはず。
そこで思いついたのが、「去年と同じ事をしない」だ。
「前回と同じ事はしない」「前のシーズンと同じ事はしない」だっていいかも知れない。単なる合言葉のようなもの。たまたま私が起業したビジネスでは、見直し改善のサイクルとして1年くらいがちょうど良かっただけ。自分たちらしく決めればいい。
前回と同じ、あるいは去年と同じ事方が、過去の積み重ねによる習熟度の向上が商品やサービスのレベルアップにも良い、という見方もある。「前回」や「去年」を引っ張り出してきて、それにちょっと改善点を付け加える方が合理的という意見の方が多いのかも知れない。前例踏襲型の改善だ。このような日常的な改善も必要。例えば、ワードでつくるレポートをパワポでつくってみよう。たったこれだけで、自分の発想に穴があったことに気付く。これが前例踏襲型の改善の典型例。
でも、年に一度くらいは、新しい知見を取り入れ、心新たに取り組んでみよう。さっきの例でいえば、そもそもレポートが必要?から始めるようなこと。白地に絵を書くようにゼロベースで見直せば新規性が増す。何より淀み(=マンネリ化)が少ない。
「前回」や「去年」という型を持っていた方が、小さな改善には便利だ。けれど、型に嵌ってしまい、本質的な見直しや改善を型が邪魔する。良くも悪くも型の範囲での改善になってしまい、ディスラプションは起こらず、時代の変化に乗り遅れがち。
 

同じだけど違う

鴨長明さんは「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」と方丈記に綴ったけど、確かに川の水は去年と同じじゃない。けど、同じ川だ。人間だって37兆個の細胞で出来ているけど、全ての細胞の1%くらいが毎日死んで新しい細胞に入れ替わっている。つまり、人は3か月強で多く細胞が入れ替わる計算だ。それでも、“その人”は同じ“その人”のまま。
川も人も、目に見えないところで、少しずつ進化している。いや、よく見れば変化に気付けるのだろうけど、人間の目と脳は“同じ”と認定しがちだ。
科学者の福岡伸一さんは、生物の同一性について『動的均衡』と名付けていてた。
仕事でも、日々の変化に気付いて改善改革するのは難しい。同じ事を確実にできるようにつくったビジネスモデルを、つくった傍から見直し改善なんて出来ない。
だから私は、「去年と同じ事はしない」という合言葉で、自分自身に呪文をかけ、年に一度くらいは「前例」や「前回」を取っ払って、ゼロからやり直して、進化の流れに乗り遅れないように努力してきた。まぁ、実際は流れに飲み込まれてアップアップすることも多かったので、偉そうな事は言えない。
今、第一線で活躍している諸氏には、今風の合言葉ややり方があるでしょうけど、マンネリ化対策だけは必要です。

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