見出し画像

でき太くん三澤のひとりごと その87

◇ 苦手はつらいよ。

三澤です。
今回のタイトルは「男はつらいよ」にかけてみました。

ま、それはさておき。

昨年から少しずつ活動を始めたスタディウルフ。
この活動では、苦手や劣等感を克服していくことを目的としています。

スタディウルフに参加しているAくんは、漢字が大の苦手。

見るのもイヤ。
できればかかわり合いたくない。

様子を見ていても、本当にイヤでキライなのだということが伝わってきます。

おそらくこれまで学校やまわりのお友達などに、できていないことをバカにされたり、責められたりしたのだと思います。

こちらが想像する以上に、キツい体験をしたのだと思います。

自分を完全に否定されるような、存在すら否定されるようなキツいことを言われたりもしたのだと思います。
相当、イヤな思いをしたのでしょう。

そうでなかったら、そこまで「漢字」に拒絶反応を示しませんよね。

では、Aくんがこれから漢字の苦手を克服していくにはどうしたらよいのでしょう。

まず「漢字」については一旦保留して、比較的得意な教科の学習を優先し、そこで「できた!わかった!」という成功体験を積み、「自分はできるんだ!」というような「助走」をつけて漢字の学習にのぞむようにする。

あるいは、苦手を克服するには、いつかは苦手と向き合わなければならない。
いきなり長時間というのはキツいから、まずは5分でも、10分でも苦手なものと向き合って見る。そして、向き合うことができたら、心から「やったね!」といって褒めてあげる。

私がAくんにしているのは、この2つのブレンドです。
比較的取り組みやすい数学を進めながら、少しずつ漢字の学習を進めていく。
そして、苦手と向き合うことができたら、「やったね!」とハイタッチ。

最初のころは、私と一緒にいるときしか苦手な漢字には向き合えませんでした。

自宅で少しずつでも学習を進めるように伝えても、「やるのを忘れてしまった」とか、「やろうと思ったけど寝てしまった」ということで、ほとんど自宅では向き合えませんでした。

私がここで何を言いたいのかいうと、苦手と向き合うのは、最初は本当に大変だということです。大人だって大変なのですから、子どもなら尚更です。

やるのを忘れたとか、寝てしまったとか、色々言いますが、これだけ苦手なものを忘れるはずありませんよね。

これはすべて、これ以上自分が傷つかないようにする防御だと思います。

でも、防御しっぱなしでは、現実は変わりません。

自分の中にある「苦手」から目を逸らすことなく、しっかり逃げずに向き合っていく。
最初は1分でも、向き合っていく。
そうしないと、変わらないのも事実です。

苦手を克服してきた方はきっとたくさんいて、それぞれにやり方はあるかと思いますが、ただ防御しているだけで苦手を克服した方はいないのではないでしょうか。

だれもが、「まずは向き合うところ」から始めたと思います。

Aくんも、今はキツいところですが、私たちスタディウルフのメンバー全員で応援していくことで、まずは10分でも、15分でも向き合うこと。
それを毎日実践していけるようにサポートしていきたいと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?