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手術前の最後の検診 ~第58話 パラグライダーで墜落 そして入院~

手術前の最後の検診へ行ってきました。

腰の金属は5つ腰椎が固定されているのを2つの固定に減らすことに決まりました。これは予定通り。

「抜くことになるかも」と言われていた骨盤の金属はやはり抜くことになりました。仙骨を固定するために入れられた2本の金属棒。上の棒は完全に緩んでいるそうです。状況から見て、下も緩んでくるのは時間の問題とのこと。平均寿命まであと40年。このまま入れておいても必ず抜くことになる。そもそも骨盤の可動域も狭めてしまっている。

だったら腰の金属抜くついでに骨盤の金属も抜いちまえ!

ってことになりました。いや、実際はそんな気軽な話では全くない。
抜くためには内蔵を一旦どかさなきゃいけないし、金属自体もかなり見つけづらいらしい。腰の金属抜くよりも不安要素はかなり多いとのこと。

ちなみに踵に入っている金属は「可動域じゃないし、このまま入っていても抜いても差はまったくない。踵は肌の治りが悪い。切って取り出しても、その後、術創が肌のトラブルになることもあるから、このまま入れたままにしましょう。」ということになりました。

踵の金属抜かないことになっても、背中と腰の横のところを開けるんだから、結構大掛かりな手術なのはかわりません。

今は体的には元気になっているので、1回目、2回目の手術のように体がピンチすぎて術前、術後の記憶がなくなるなんてことはないでしょう。

内容的にかなり負担は少ないのだろけど、3回目の手術の時のように、術後はかなり痛いんだろなあ。。。。。そこが一番怖いです。

そんな不安と恐怖を覚えながら、検診を終えて、病院を出る。
車に乗る頃には涙が溢れてた。
手術へのプレッシャーもあるけれど、主な理由は仕事かな。

愛知での営業には相変わらず苦労しています。
良い兆候は少なからずあります。でもそんなすぐに結果が出るものでもない。

いくら営業した相手が「いいな」と思ってくれても、すぐに仕事をもらえるわけではない。自分に頼めるような案件が発生しないと、声がかかることはない。そこから先へはつながらない。

運的要素も大きいし、時間がかかるもの。
今やれることをやっていくしかない。

頭ではわかっている。でも経済的な部分の問題もあり、タイムリミットもある。その焦りから、どうしても、
「今までの自分がやってきたことは何だったのか・・・」
といった葛藤はどうしても出てきてしまう。

頑張っていると自分でも思う。でも頑張っている分、結果が出ないことにまた不安を感じてしまう。


真っ暗な中で長い長い階段を登っているような感覚。
登る先も、ゴールも見えない。自分の周りすら見えない。

一段一段、登っているはず。でも周りが見えないので、自分の位置もわからず、本当に登っているのかもわからない。


手術が無事終われば、少し楽にはなるだろうけど、
まだしばらくはこの状態が続くのかなと思う。

心が疲れすぎないように気をつけながら、
やれることをやっていくしかない。

本当はね。もう事故から1年半も経つし、「ちょっとずつ光が見えてきた!」って言えたらと思うんだけど、、、。

暗闇の階段を登り続けるしかない。先があると信じて。


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前島聡夫/空飛ぶ写真家
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