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入院して医師について思ったこと ~第47話 パラグライダーで墜落 そして入院~

今回から入院しているからこそ、気付いた事、思ったことのお話をしていきます。医師、看護師、療法士のお話をしていこうと思います。

今回は医師の話をしていきます。
後半、結構ネガティブな話も入ってきます。

まず、自分には手術をして頂いた担当医が二人います。骨盤と踵を担当してくれたA先生と腰を担当してくれたB先生です。二人とも、比較的若い先生でしたが、めちゃめちゃ腕のいい先生なんだと思います。

なぜそう思うかというと、
・骨盤輪損傷(仙腸関節離開、左恥骨結合離開)
・左踵粉砕骨折
・第1,2腰椎破裂骨折
・第1〜4腰椎横突起 棘突起骨折
という、かなり酷い骨折だったのに、手術後にリハビリをしている時も、運動をしている時も「骨が痛い」と感じたことがないのです。これってすごいことなんじゃないかと思ってます。

また、年明けにリハビリを続けるために町の整形外科クリニックに転院したのですが、そこで医師に「踵をこれだけ激しく骨折をしていて、今は痛みがでないのは珍しいケースだよ」と言われています。

前回Noteに投稿した「復活宣言」。7ヶ月でここまで回復したことで、「若いから回復が早いね!」「リハビリ頑張ったんだね!」と声をかけて頂いていますが、順調に回復することができたのは、どう考えてもA先生とB先生が手術をしてくれたのが最大の理由だと思っています。この二人に手術をしてもらって本当によかったです。

ちなみに、すべての手術が終わって急性期病棟にいる期間、B先生は3日おきくらいに私の様子を見に来てくれました。A先生は、、、来ませんでした笑 どうやらA先生はB先生の先輩らしく、私の様子の確認はB先生に頼んであり任せていたようです。実はA先生、めっちゃイケメンの先生なんです。きっと夜は女性たちを泣かせないよう、心のオペで毎晩忙しくて、私の様子を見に来る時間なんてなかったんだろうなって思っています。

くだらない冗談はおいといて、、、退院して定期的に診察を受けるようになってわかってきたことがあります。A先生もB先生も週に何度かは外来の診察をしているんです。外来担当ではない日や外来診察以外の時間で入院患者の手術や、急患の手術をされているそうです。

めちゃめちゃすごいですよね。私みたいに今後の生活や人生がかかっている人も沢山いるはずです。そういう人の手術をして、必要になれば急患患者の緊急手術も対応して、さらには外来の患者も診る。一週間の間にどれだけの人の人生と向き合っているんだろう、救っているんだろう、と思わずにはいられません。まさに第一線の戦場といった感じです。本当にすごいですよね。頭が下がる思いです。

さてさて、ここからダークな話になっていきますよ。
そんな素晴らしい先生たちがいる病院。地元じゃかなり大きい病院です。A先生やB先生みたいな素晴らしい医師が揃っているのかというと、、、実はそうではないんです。この先生、、、大丈夫か?と思う先生もいました。

それはリハビリ病棟で担当になった50代くらいのC先生です。
自分のいたリハビリ病棟は患者が約60人いました。その患者たちを2人の医師で診る形がとられていました。医師1人で30人を担当しているわけです。患者全員のすべてを把握することは不可能ですし、身体的な理由で特に気をつけなればいけない方もいると推測します。そういう方に注力するのは当然の話です。

そういった事情を考慮しても「おいおい、その対応は酷くないか?」と思う出来事がありました。それは私、私の親、C先生、担当看護師、担当療法士で集まり、現状や今後の治療の説明面談があった時のことです。
C先生、、、10分以上遅れて来たんですよ。で、やっと面談が始まるかと思ったら「ちょっとお待ち下さい。」とすぐに席を立ち、それから5分くらい戻ってこなったんです。戻ってきたと思ったら、私のカルテを印刷した紙を手にしていました。そこから、、、私や私の親の目をほとんど見ることなく、カルテの紙ばかり見て説明していました。。。。

病棟は急患が来るような環境ではありませんし、病棟内の患者に緊急で対応をしなければいけなくなったような事情もなかったはずです。それなのになぜか10分以上遅れてくる。面談の時間もわかっていたのに、カルテの印刷といった準備も全くできていない。挙句の果てに、顔を見て説明をしないなんて、、、。「この医者、大丈夫か?というかまず、社会人としてどうなんだ?」と思いましたし、自分の中で「信頼できない人」となったのは当然のことだと思っています。

さらにこの一件、失礼なのは私や私の家族に対してだけではありません。看護師や療法士に対してもそうです。忙しい中で時間を作って頂いて面談に参加してもらっているのに、、。かなり失礼にあたります。

C先生の行動の一つ一つから、患者や患者の家族、そして看護師や療法士といったスタッフに対しても配慮していないことがわかります。患者側はそういった部分から病院そのものへの信頼が失われていったりすることもあります。「この先生にはそういう事が全然見えていないんだろうなぁ、、、」とすごく残念な気持ちになりました。

本来なら年齢や立場に関係なく、面談に参加していた看護師や療法士がC先生に注意するべき状況ですが、院内の人間関係や病院の環境的にそんなこと言えないんだろうな、、、と想像しています。

なんというか、病院というのは齢をとればとるほど、悪い意味で甘えられる環境になっているんじゃないかなと思ってしまいました。

例えば一つの会社をみても、すごく頑張っている人から、すごくいい加減な人までいるものだと思います。病院で働いている人や医師にも同じ事が言えて、素晴らしい人から信頼できない人まで色んな人がいるんだなと、入院を通して痛感しました。

たぶんこれはどんな組織にも言えることなんだと思います。評判のいい組織と関わることになっても、担当がいい加減な人であれば大変なことになります。逆に評判の悪い組織と関わることになっても、担当の人が素晴らしい人であれば、うまくいくでしょう。つまり、組織以上に目の前の人、担当になってもらう人が重要なんだと思います。

自分はすごく腕のいい医師2人が担当となり、手術をしてくれてました。本当にラッキーだったなと感じています。

次回は「入院して看護師について思ったこと」を話して行こうと思います。
つづく。


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前島聡夫/空飛ぶ写真家
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