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オーストラリアで認められた「つながらない権利」を考える

最近、オーストラリア「つながらない権利」というものが法的に認められたという話を聞きました。
今日は、この「つながらない権利」について考えたことをご紹介できればと思います。

「つながらない権利」とは、仕事が終わった後や休暇中に、職場からの連絡に答える義務がない、いわゆる「連絡を断つ権利」のこと。

この「つながらない権利」ですが
残念ながら今のところ日本では公式に認められていないようです。

今の時代、仕事の時間外には電話連絡はしないよう配慮している職場も増えてきていると見受けられます。

しかし、オフの時間に職場から電話がきたり、メールで返信を強要されたりして苦い思いをしたことのある人はけっこういるはずです。

残念なことに、そうしたオフの時間帯に会社からの連絡が常態化してしまっている人も一定数いるそうです。
そう言う人がいるからこそ、
「休みの日は休める権利」万人に保障することに意味があると私は考えています。

ひと昔前は、「24時間対応可能」な社員が有能という価値観がありました。

そうした社畜根性が未だ根付いている会社も存在します。
もっとも、わたしが働いていた会社がそうでした。

以前の職場で何か(資料とか鍵)がなくなるとすぐに「〇〇さんじゃない?聞いてみよう」としっかり探しもせず連絡をしている人を何人も見てきました。

独身時代、シフトの調整のため休日なのに職場から連絡がよくありました。
休日は完全にオフの状態でリラックスしていたいのに、職場から連絡があると台無しです。

子どもがいるワーママやワーパパについては、退社してもお迎えや夕飯の準備、家事、寝かしつけとタスクが続きます。

そんな中、職場から連絡があると「家庭モード」から「仕事モード」に気持ちをもっていくのにけっこう負荷がかかるのではないかと思います。

私が苦い経験だったのは、
退社した会社からの連絡です。
退職後半年経っても「あれはどこにあるか」「なぜ手順を変えたのか」など責めるようなニュアンスでメールをしてくる年上の女性社員がいたことです。

実際、彼女が探していたものはいつも見つかり、手順の変更箇所は引き継ぎ済みの内容でしたが、答えるよう努めました。
しかし、彼女の横柄な対応にだんだんとストレスを感じてしまい、半年過ぎて返信を断ることにしました。

そうした横柄な連絡ほど重要ではない場合が多かったのは、本当に不思議です。

こうした一連の苦い体験は、
行きすぎると、パワハラにもつながる問題だと深刻に捉える必要があると私は考えています。

もちろん、つながらない権利を批判する声もあります。
たとえば、「仕事とプライベートを完全に分けるなんて無理だ」とか
「非常事態の時にはすぐに対応するべきだ」という主張も一理あると思います。


それでも、「休みの日に心置きなく休む⇨疲れがとれる⇨効率よく働ける」結果、会社にとっても利益になる。
この好循環が生まれると国民の幸福度は上がっていくと期待できます。

休みの日は休む
そんな当たり前を保障するのが「つながらない権利」です。

今後、日本でも「つながらない権利」が認められる日は来るのでしょうか? その日が来ることを願うばかりです。


最後まで読んでいただきどうもありがとうございました^^

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