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人材マネジメントの構成要素について

今回は人材マネジメントの構成要素についての内容を綴っていきます。人材マネジメントは、6つの要素から構成されています。

①人事評価
人事評価とは 「やってもやらなくても同じ」 という悪平等をなくすためのものです。 等級に応じて人事評価を行い、 評価結果が他の各要素へ影響していきます。​

②報酬
報酬とは賃金に限らず働くことによって得られるものすべてです。 等級によって報酬の水準が設定され、 人事評価によって実際の報酬が決定されます。

③等級
等級とは人材マネジメントのコンセプトを具現化したものです。 社員のランキングの基準であり報酬の根拠となります。​

④リソースフロー
リソースフローとは人材が入社してから退職するまでの一連の流れです。採用要件は等級に紐付けて設定します。異動配置では人事評価結果をもとに適材適所が検討されます。代謝もまた評価情報によって決定されます。​

⑤人材開発
人材開発とは一人ひとりの成長に対して企業が意志を持って行う投資です。 ビジョンや戦略を達成するために必要な人材を育て、 そしてビジョンや戦略を生み出す人材を輩出します。仕事の経験によって人は育つため異動・ポジション登用が重要となります。​

⑥組織開発
組織開発とは組織の効果を高める計画的な取り組みです。 組織プロセスを変革し、人と人との関係性にアプローチします。​

上記6つの構成要素を図式化したものが下記です。

参照:図解 人材マネジメント入門 著者:坪谷邦生

人材マネジメントの構成要素はお互いに有機的に結びついています。 要素自体の質も大切ですが、 結びつき方によっても人材マネジメントの効果は大きく変わってきます。

企業の置かれた環境、将来起こりうる変化を想定し、どのような人材マネジメントを行なっていくのか。そしてそれぞれを有機的に統合し、一貫性持った仕組みを整えられるかどうかが非常に重要になってきます。​

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