クルマ、乗ってますか。次の課題とか見えてきちゃってたりしてますか?
古賀章成です。自動車開発テストドライバーという仕事をしています。2011年に自動車メーカーの開発部門に就職して、特殊な訓練を受けた上で8年間、自動車開発テストドライバーとして自動車開発の割とクリエイティヴな、「こうしたらもっとうれしいだろうな」みたいなことの研究開発を中心に、自分や先輩たちとテストコースでPC片手に(語弊)走らせて、最終的にお客様の商品になる状態の実装までを担当していました。
で、私を知っている人は私が何者で、ここ数年何をやってきたかもご存知だと思うのですが、お初にお目に掛かる方もいらっしゃると思うので、簡単に事項紹介をします。
2018年の12月に自動車メーカーを退職し、2019年4月に、MEET THE CARSというブランド名で個人事業主としてフリーランスの自動車開発者という謎のジャンルの仕事(多分他に例がない、大きなキャリアを終えた人がセカンドキャリアで進む形や、レーサーから移行してくる方を除く、あくまで現役の開発者がフリーの開発者になるっていうのは、そんなに例がないと思っています。いたら連絡が取りたいレベルで友達が欲しいです。)
それで、私のプロフィールを参照していただくと、「ペーパードライバー向け」というのが目につくと思います。確かにこの3年間、ペーパードライバーをどうやったら「お客さんが支払えるコスト」と「一生使えるスキルとして渡せる商品」にまとめ上げることに注力を注いできました。
結論から言うと、完成しました。今のところ、「ご自身の意思で、ぼくと向き合ってくれて、自分のやりたいことが明確になる人」なら、99.9%、ぼくに3日、6-10万円用意してくれたら、クルマ、乗れます。
と言うか、クルマに乗れる事自体はそんなに重要じゃないんですよね。これもぼくのお客さんにならもう伝わると思うんですが、クルマには、免許があってブランクが30年空いてても、2日で乗れます。何ならぶっちゃけ下手くそでもいいんです。
何か素朴な(あるいは強い願い)があって、それを実現したいという明確な目的、ビジョン、願望、それが自分にとってではなくて「誰かのために」だったらなお強い。クルマの運転なんて、「基本的」には手段なので、クルマがもたらす喜びの54%は、目的の達成に伴う満足感なのかなと思います。特に、遠方の家族に会いに行ける喜びとか、プライスレス的な。
残りの46%は何かというと、「己の自由」です。これは、生きてく上で案外無視できないですね。クルマに閉じこもってる時間とか、自分が運転してどこかへ行き先を勝手に決めて自分のペースで好き勝手にどっかへ行くの、これ案外健康にいい。スマホからも少し離れて(便利な機能でクルマからでも会議できる時代ですけどそうは言ってもね。)、いつもと違った景色や、窓の外から夕暮れ時の空とか眺めちゃって。美味そうな中華屋を見つけたりすることもある。
これからチャレンジしたい人は、ぼくのYouTubeを見てくれたらだいたいもうあれで完成系なのであとは勇気を出してクルマを借りて、広い場所を誰かに探してもらって1日モゾモゾ練習すればいけますよ。試してみてね。
実は、今気にしてるのは、乗れるようになって手持ちのクルマに飽きてるお客さんが結構いる気がして、その人たちに次のステップを見せなきゃなと思ってるんですね。
で、2022年秋に個人レッスンの受付を事実朝ストップして、2023年に入ってその新しいサービスの準備をしてきたんですが、ようやく目処が立ってきましたよ!っていう、これは言い訳の記事です。
とはいえただ時間を潰していたわけではなく、わたくし、教習所に通って、
中型免許
を取得してきました。これにより、29人乗りコースター(マイクロバス)の運転が可能になったわけですよ。で、ぼくのお客さんの性質上、
新宿集合!名古屋集合!大阪集合!広島集合!札幌集合!
ってのが普通に成り立ってしまうので、
いよいよ初心に帰って集合型のいろんなクルマを触り放題さわれる/そしてぼくより詳しい解説係が常設してくれる、何ならそこにあるクルマの全部を限界走行で使い方説明してくれる、みたいな、そういうイベントに戻したいなと、思ってるわけなんです。集合型ってのは下記のような感じ、
家族構成が変わったり、介護車両の重要性が身近になったり、そうは言ってもセカンドカーはスポーツカーが欲しいとか、いろんな人生がある。そのために、いろんなコンセプトのクルマがマーケットから求められているんだと思う。
「さいきょうのくるま」が、自動車の歴史100年ちょっとあってカタチも決まらないは、それに乗る人間の感性が多様で、その”快”という状態が一意に決まらないということなのだろう。そもそも、クルマに乗ることが快感である必要があるのかと言う議論もある。苦味のあるチョコレートがワインに合うとか、シチュエーションも、、、やめておこう。
2011-2023年、納期の問題はちょと棚上げしつつ、国産新車は豊作の年だろう。クラウン、プリウスPHEV、リーフ、エクストレイルe-4roce、NOTE eP、ムーヴキャンバス、タフト、NONE RS、NVAN、三菱、よりどりみどりだ。若者は、所有もいいけど、レンタカーでいろんなクルマに触れてみてほしい。親から譲り受けるとかそういうストーリーがないのなら、なおさら。
自動運転はしばらく来ないと思う。もちろん個人的には疲れてる時はうんてんするのダルいので一刻も早くきて欲しい派なんだが、自分が自動車メーカーにいる頃に、駆動力制御やカメラからの画像解析で加速感を逆算するとか色々試みたからこそ、人間ってやっぱ凄くて一つの情報に対して次何をなきゃいけないのか、全身のデバイス(手とか足とか体の角度とか)の調整が終わってて、次の瞬間には受け入れOK!みたいな感じなんですよ。そのスピードと並列処理と、過去のデータからの参照の速度が早過ぎで、瞬くは自動運転は現に敵わないだろうなと密かに思っている。
もう少し具体的な橋をすると、カメラやセンサーが高度になっても、それを処理できる人間がいて、その認知の統合と最適な判断ができる演算ができるソフトもハードも用意して活用しなきゃだもんね。
だからさ
今、乗れた方たよくない?乗れた人たち、乗れて幸せそうっすよ。
人類を鍛えた方が早くない???
って言うぼくの主張の話でした。
既存のユーザーの買い替え需要だけでは、顧客は減る一方だしね。新しい人に買って貰わなえとね。
なんの話。
ちなみに。今申し込み止めてるけど、どうしてもと言う方いたら連絡ください!
冒頭に書いた準備やら、何やらで音信不通ぎみになってるみなさん、申し訳ないです。どう言うわけか、身体がしんどくてそご仕事以外が全ストップ気味です。納期違いやつとかガンガン催促ください。すみません。
と言うわけで、今日はこの辺で。
自動車開発テストドライバー 古賀章成{
kogatounten.com