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【新卒1年目】私は無力でした。這い上がる為に続けた「振返り」がどん底から救ってくれた

11年前の2008年4月1日、私は社会人になった。

毎年この日は、新年度に便乗して何かを始めようと意気込んでしまうのだけど、今日は入社日から書き続けた「年表」と「日報」を見返すことにした。

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それはそれは泥臭い新卒1年目だった。もう泥臭いどころか、泥なめてたんじゃないかと思うほどハードな1年だったように思う。笑

でもこのハードすぎる【新卒1年目】に、私は仕事の厳しさも、悔しさも、喜びも、やりがいも、全てを経験させてもらった。今思い返しても、宝物のような1年だった。

私は大学4年生の5月に内定を頂いてから、学生最後の年を謳歌することもなく、前職のインターンに明け暮れていた。ミッションは、08・09採用。「一緒に働きたい仲間は自分で集めろ」というもの。

夏休みは就活生向けのインターンシッププログラムに全てを捧げ、あまりにもどっぷりと毎日仕事ばかりするもんだから、親からは「来年から嫌ほど仕事するんだから、今は遊んでおけば?」と言われ、ついには「大学生にそこまで働かせてその会社大丈夫なのか」と心配を越えて、就職することを止められるほどだった。笑 内定者として数々の採用イベントに登壇したり、面談を担当させてもらったりもした。

そんな風に内定者時代を捧げ、満を持して入社。

同期は、東西合わせて約150名。それはそれは優秀で、志が高くて、今でもこいつらと同期でよかったと胸を張れるほどの仲間ばかり。入社前から切磋琢磨し、苦楽をともにして、競争し合うライバルでもあった。

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内定者時代から結構目立っていた私は、「あきなはきっと出世街道まっしぐらだね!」と言われ、私も内心そう思っていたし、インターンを通じて「そこそこ仕事も出来る」と自負していた。

でも、、、

蓋を開けてみたらズタボロ。全く無力で話にならなかった。テレマをさせてもアポが取れない。資料を作らせても遅い。数値管理もままならず、日々の目標は未達続き。任された仕事の納期も遅れ、毎日のように徹夜しても全然追いつかなかった。

反面、周りの同期はどんどん成果を出していて、仕事も楽しそうで、羨ましかった。

「自分との約束も守れないやつに、大事な学生は預けられない」と、結局同期の中で私だけ採用チームにいながら、リクルーターすらも任せてもらえない惨めな思いもした。

同期と会社の近くにマンスリーマンションを借りて、大阪支社で2月末から3月最終日まで目標を追ったけど結局未達に終わり、4月1日の朝一でマンションを引き払って、でっかいスーツケースで東京入り。

そのまま私の東京生活が始まった。入社初日に、新入社員全員が受けるテストも赤点。悔し涙を流して過ごした4月1日。

文字通り、どん底からのスタートだった。

「なんで私だけ。。。」って完全に腐りかけてた5月。

研修期間として採用部門から事業部へ異動。自分の希望ではない配属だったし、全然やりたい仕事じゃなかった。けど、やるしかなかった。

全国の加盟店舗を行脚して臨店して、数週間どっぷりそのお店に入り込んで、店舗スタッフと共にお客様の接客をして、数値を追い、毎日毎日朝から晩まで一緒に汗水たらした。炎天下の中数時間キャッチングしたり、手作りの看板持って朝のラジオ体操の公園に突撃したり、そりゃもう何でもやった。逃げることなんて出来なかったし、愚痴ってる暇なんてなかった。がむしゃらに目標に向かうしかなかった。

そんな私に仕事の楽しさと、「達成」の喜びを教えてくれたのは、共に走り続けた加盟店スタッフの皆さんだった。信じ続ければ、奇跡が起きるのだということも、初めて知った。

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「自分のため」ではなく、 「誰かのために」成長したい。

初めてそう思った。

そして「現場のみんなの頑張りを、もっと知ってもらいたい」と思った。

そこから毎日、日報に2時間。

お店で起きた事実やお客様の様子、頂いたお声、自分とスタッフの行動を事細かく振返り、要因を分析し、翌日にPDCAを回した。所感には現場のリアルと温度感が伝わるように、まるでドラマの台本のように情景を書き綴って、本部に報告した。

ちなみに当時の睡眠時間は、基本2〜3時間。とにかく寝るよりも、何するよりも日報に命をかけていた。(数ヶ月が過ぎた頃、社長から全社員に私の日報を必ず読むように、と指示があったと聞いた)

その頃の私は、日々の仕事と日報を書くことを通じて、

・「目標」は信じ、願うだけでは叶わなくて、
 「行動」の先にしかないこと
・行動を続けることで信頼を得られること
・人は「自分のため」では限界は越えられないけれど、
「誰かのため」だと限界を超えて、挑戦し続けられること

を知った。

そして震えるような感動を仕事で味わい、たった数ヶ月で「この仕事が天職だ」と胸を張れるようになっていた。

あの頃、上司がこんな言葉をくれた。

やりたくないこと、苦手なことを嫌々しなくてはいけないことがたくさんある。でも嫌なことが出来るのは幸せなこと。それは困難を乗り越えて成長をするチャンスとなる。ここでこの嫌なことに挑戦しなかったら、それを乗り越える力もつけずに死んでしまう。だから嫌なことに挑戦できるのは、本当に幸せなことなんだよ。

今思うと、早めに鼻がへし折られてよかった。やりたくないことも、逃げずにやり続けてよかった。

あの頃の自分を思い返して見ると、新卒1年目なんて、何も出来ない。一段飛びに成長なんて出来なくて、驕らず地道に目の前のことを、与えられたことを、泥臭くやり続けることでしか見えない景色があることを知るべきだと思うのです。

私は今でも、「日報」が最強で最速の成長ツールだと思っていて、「日報」文化がなかったCRAZYでもひたすらに「日報は書くべき」と言い続けている。今では希望者は私のフォーマットで「日報」を活用していて、全社向けに「振返り講座」を開催したり、毎年新入社員向けに「振返り研修」を行っている。

目指すべき未来が描けない。
自分の強みがわからない。
成長実感が持てない。
誰かと比較して落ち込む。
自信がない。

こんな人は「振返り」をしましょう。

特に新卒1年目は徹底的に!!!

ちなみに私は日報はこんな項目で書いています。

・目標/事実/結果
・できるようになったこと
・できなかったこと(まだ足りなかったこと)
・成功要因(なぜ出来たのか?)
・失敗要因(なぜ出来なかったのか?)
・次の一手(自分が行う行動変革)
・所感

「自分のために」振り返ることで、「誰かのために」成長できる自分になる日が来ます。

いつかは、ライフネットの岩瀬大輔さんの「新卒1年目の教科書」に並ぶような、新卒のバイブルみたいな本を出版したいと夢見ています。

「フリカエリ」って楽しいよ!!!

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オワリ!!!!!

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