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『デジタル生存競争-誰が生き残るのか-』(読書メモ)
アメリカ大統領選挙が終わり、トランプ前大統領が再び1月からホワイトハウスに戻ってくることになった。トランプ氏を支持し、多額の資金援助とキャンペーンで勝利を後押しした実業家のイーロン・マスクは、政府効率化省のトップとしての入閣が内定している。ある程度分かってはいたものの、近年の世界の潮流を象徴する出来事だったと思う。
一方で、この何年かを通じて、私にはずっと分からなかったことがあった。イーロン・マスクに代表されるテック業界の億万長者たちが、”本当のところ”何を目指し、そして”実際のところ”どこへ向かっているのか、ということが。
マスク氏はアメリカをより良くするために入閣する。ひいては世界を、人類の未来を、より良くするために戦っていることになっている。イーロン・マスクだけではない。ビル・ゲイツにせよ、マーク・ザッカーバーグにせよ、ジェフ・ベゾスにせよ、サム・アルトマンにせよ、これらのテック成功者、いわゆるスーパーリッチに共通するのは、世界をより良い場所に、人々をより幸福にするために、技術によって世界を変えようとしている点だろう。少なくとも表向きはそういうことになっている。
だが、本当にそうだろうかと思うことがある。
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