遊びの「目的」ってなんだろう
緊急事態宣言と自粛ムードで、イベントなし、お出かけなしが続くこの半年。
「子どもとなにをして過ごすか」を、ずっとずっとずーっと、考え続けていたような気がします。
「今日はこれやろうよー」と言ったとき、やるやる〜♪ とのってくることもあれば、「えーー やりたくないーー」 と全面否定される日も。
”遊びのネタ” が尽きていくなか、ネット情報をかき集めて、口コミ確認して、我が家流にアレンジして、密かに準備をしていたときほど、そんなリアクションが多くて、やるせない気持ちになることも多々ありました。
子どもとの過ごし方を模索する日々のなかで、意識したのは「遊びの目的ってなんだろう」ということ。
よく、知育関係のおもちゃで「想像力を育てる」とか、「考える力を養う」というキャッチコピーを見かけます。論理的思考がもてはやされる世の中で、こういうキャッチコピーを日々目にしていると、遊びの目的=生き抜く力を養うことって、なんとなく刷り込まれていたような気がします。
そういう前提が頭にあるから、自粛当初、わが子たちと一緒に遊ぶとき、「ルールどおりに遊ぼうよ」とか「最後までやろうよ」とか、遊びをコントロールしたくなってしまっていました。
でも、こうなると大人も子どももあんまり楽しくないんですよね。
あれ? なんであんまり楽しそうじゃないんだろう ??
そんな気付きから、あらためて気づいたのは、遊びの目的=生き抜く力の養成ではないということ。
遊びって、もっと刹那的で、その瞬間に楽しめればいいんですよね。
むしろ、参加者全員が最大限に楽しむ方法を追求することが大切で、寄り道、横道大歓迎。その場で臨機応変に作りあげていくことが、遊びの醍醐味なんですよね。
遊びの目的 = 楽しむこと!!
考えてみれば当たり前のことなんだけど、グルグル難しく考えた結果たどり着いたのがこのシンプルな答え。
そして、この目的(楽しむ)を達成するために必要なのが、状況にあわせた工夫や臨機応変な対応(手段)。「ルールを守る」というのも、みんなが楽しめるためという「手段」の一つなんですよね。
そしてそして、遊びを楽しむための工夫や臨機応変な対応を、数多く積み重ねることで、子どもの対応力やコミュニケーション力は育っていくはず。
…… と結局は、生き抜く力の養成効果を期待してしまうのですが、これらはあくまで副次的効果。まずは「楽しむこと」が最優先と思考を切り替えて、日々の育児にあたっています。
(写真は「おうち夏祭り」のメインコンテンツの射的のまと。割り箸鉄砲で打ち抜きます。)