本屋の衰退に消費者の責任はない
まずこちらの記事を読んでほしい。
https://toyokeizai.net/articles/-/710034
この記事の作者は、本屋の衰退は消費者みんなの些細な行動による結果とのことを主張している。
しかし考えなくとも、この結論自体は何の意味もなさない。
そもそも消費者の行動に左右されないビジネスなんて存在するはずがない。
toBもtoCも、販売者と消費者がいる。
ビジネスが成り立つには、販売者が商品を消費者に買ってもらい、そして仕入れ値を除いた利益を得ることである。
販売者が売らなければビジネスは成り立たない。
消費者が買わなければビジネスは成り立たない。
利益が生まなければビジネスは成り立たない。
では再びこの記事のタイトルを見てみよう。
【「書店減少」嘆くのにネットで本買う日本人の矛盾格差拡大の「真犯人」は僕たち自身かもしれない】
個人的には突っ込み所満載だけど、恐らくコンテンツマーケティング的な理由でこのタイトルが付けられたのでしょうね。
面白いことに、コンテンツマーケティングを使いながら消費者(読者)に読んでもらうように販売者(作者)が努力してるのに、記事のタイトルは正反対なことを訴えてる。
もし消費者の責任と思ってるなら、タイトルの書き方もSEOも工夫しなくてもいいじゃない?
私の意見を言わせると、
私達消費者に、何一つ責任はない。
消費者は、自分自身の需要を少ない対償で満たしたがる習性である。その対償とは主に労力であり、時間であり、金銭である。
そのために販売者はいかに販売に置いて工夫をして、消費者に選ばれるように努力しなければいけない。
つまり責任はすべて、消費者の心理、行動、習性の変化に追いつけようと努力しない販売者にある。
日々変化し続ける消費者の行動、習性を理解し、それに合わせてビジネスをやる努力が販売者にあり、だからマーケティング、販売戦略、販促PRをやるのじゃないのか?
消費者はいかに楽してコスパのいい買い物するために日々学習して進化している。
販売者も、いかに消費者の心理、行動、習性を把握して、誘客に試行錯誤すべきである。
消費者に責任転嫁するのは簡単だけど、消費者からしてみればその販売者を選ばないのも合理的で容易い行動である。
例を言おう、
タワレコ、TSUTAYA、HMVは、今や特典付限定盤やイベント開催などにシフトしつつある。
CDだけうりゃ誰も買わなくなるからだ。
そもそもCD買っても再生する機器持ってない人が多い。
CD買わない消費者に責任があるっていうのか?
それを叫ぶCD屋がいるなら逆に聞きたいが、じゃあなたは昔カセットやMDの時代をどうやって乗り越えたのか?
ビジネスとはそういうもんだ。