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これからのうきはの子育て・教育~9月議会一般質問にて~

 市議会だより第79号(令和6年9月議会号)が発行されました。皆さんに届いた頃かと思います。引き続き広報委員を担当しているのですが、今回から市議会だよりの編集方針が変わり、うきは市広報で掲載するグラフや詳細情報は重複するため掲載せず、各議員の視点や議論の流れを掲載して、「多種多様な意見があってこの結論に達したんだな」ということがわかるように工夫しています。とにかく、「読んでもらわなければ意味がない」ので、少しでも興味・関心を持っていただけるように取り組んでいこうと思います。

 9月議会での一般質問ですが、市長が市議会議員の同期だった権藤新市長に変わられたこともあり、「新市長としての浮羽中学校建て替え問題と浮羽町域の小学校のあり方」「多様化する学びを支える交通手段について」そして行政組織のあり方について質問をしました。

令和6年9月議会
高木質問分の市長回答

今回は補正予算(市議会だよりP.2に掲載)で「学校再編事業支援委託料」が次年度の債務負担行為も含めて3533万円計上されていることもあり、新市長の学校教育に対する考え方の方向性・スピード感などを確認する機会となったと思います。ご興味をお持ちの方は、是非Youtubeでもご確認下さい。

さて、「新市長としての浮羽中学校建替え問題と浮羽町域の小学校のあり方」については、市議会だよりに質疑の要点をまとめましたので、このnoteでは「多様化する学びを支える交通手段について」の要点をお伝えしていきたいと思います。

 うきは市の場合、市内に普通科の高校が1校、浮羽究真館しかありません。その究真館高校は数年来、「定員割れ」の状況が続いています。では浮羽中・吉井中の卒業生たちはどこへ進学したのかというと、市外の高校へ進学をしています。久留米市・日田市方向だけでなく、朝倉市内の公立3校(朝倉・朝倉東・朝倉光陽)に進学した学生も大勢いるような状況です。久留米市・日田市方向に関しては(本数は従前よりも減少しているとは言え)JR久大線があるため、通学することが比較的容易です。
しかし朝倉方向については、今年度決定した「西鉄バス神杉野線の廃止」により接続手段が全て無くなります。また、昨今の物価高や社会負担率上昇で高校卒業後、福岡市内の専門学校や大学に自宅から頑張って通学している学生も増えているような印象があります。そしてご存じの通り、JR久大線からJR鹿児島線への乗り継ぎよりも高速バスの方が望ましいケースもあります。
 そこで、第2の質問は提案型で「これからの子どもたちの学び、その多様な選択を支える交通手段としての地域公共交通を整備していただきたい」という要望をお伝えしました。私が参加しているうきは市地域公共交通活性化協議会でも、究真館高校PTAの方々から市外からの「学生向けの交通手段」についての必要性についてご意見がありますので、朝倉との双方向であれば、究真館高維持・活性化の要因にもなると考えています。
とは言え、いわゆる通学バスではコスト的に厳しいと思いますし、循環型バスはロスが大きいと思います。従って、交通空白地を全体的に網羅する、カバーするという考え方ではなく、例えばポイントを決めたり予約方式で朝・夕~晩は通学・通勤の方々、そして日中は従来想定されている通院、福祉施設利用や買い物のために、いわゆる「交通弱者」の方々向けにシェア出来る有料のオンデマンド型交通を整備していただきたいという考えです。「地域公共交通に詳しい新市長が就任されたことを契機に、もっと学生の移動手段についても検討をしていただきたい」という思いです(もちろん時間軸でシェアできる形にすれば、ロストも少なくなるという考えも含みつつ)。

※なお、過日、うきは市地域公共交通活性化協議会で県内の先進地視察を行いました(のるーと|宇美小郡)。中には小中学生の利用(目的地:習い事や塾など)もあるとのことでした。バスよりもコンパクトなので利便性が高いなと感じましたし、例えばポイント設置などでスポンサーを募るなど、コスト低減策なども想定出来るのではないかと考えています。

「のるーと宇美」の内部。現金、交通ICカードで決済できる。
乗降時は、ステップが出てくるようになっている。

いずれにしろ、「うきは市に住みながら、学生自身が望む学びにアクセスする手段がある」ということはとても重要なことですし、保護者の方々の中に「教育」が「住まい決定の際の大きなウェイト」になる方が一定数いらっしゃることも事実あると思います。諸々の課題を洗い出すためにも、是非、次の段階へ進めて頂きたいと考えています。


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