見出し画像

2022年11月の海外旅行 Visit Japan Webやワクチン証明のおはなし

2022年11月にイタリアへ2週間ほど旅行してきたので、手続き関連についてnoteします。

旅行会社や代理店は利用せずに、飛行機もホテルも旅先での移動も自分でWebで予約して海外旅行に行っています。旅行会社を利用される場合は、旅行会社から入国制限等の情報提供があると思います。
またルールや手続きは随時変わっていくと思うので、大使館や厚労省のサイトで最新情報をご確認ください。

2022年11月の背景

10月に水際対策が緩和され、ワクチン接種証明書があれば、日本入国時に新型コロナの陰性証明書の提出が不要になりましたので、海外から日本への旅行者が増え始め、日本に住んでいる人もぐっと海外旅行へ行きやすくなりました。

11月からVisit Japan Webの運用も始まり、日本帰国便に搭乗する前にいろいろと入力を完了しておくことが必要になりました。

統計的には、コロナ前の2019年11月と同月比較すると、成田空港の発着便数は約50%にまで回復しました。日本を出国した38万人とまだまだ少なかったです。同月訪日外国人は94万人で、2019年11月が244万人だったので、約40%までに回復している、という状況でした。

日本出国してシンガポールを経由してイタリア入国まで

基本情報

シンガポール航空で関空→シンガポール・チャンギ空港→イタリア・ミラノマルペンサ空港と移動しました。
シンガポールもイタリアも2022年11月時点で基本的な入国制限はありませんでした。

日本出国前の準備

シンガポールはワクチン接種が入国条件になっているので事前にSG Arrival Card(シンガポールアライバルカード)の必要項目を事前を入力しておく必要がありました。Webとアプリとあって、私はWebで入力しました。パスポート番号やワクチン接種日などに加えて、健康状態に関する質問が含まれているもあるので、シンガポール入国の3日前にならないと入力完了できないようになっています。
項目ごとの入力方法を詳しく解説してあるサイトがありますので、「SGアライバルカード」 で検索すれば、とても親切なサイトが見つかると思います。

同時にシンガポールの接触追跡確認アプリの Trace Together もダウンロードして名前やパスポート番号などを入力しておきました。トランジットの7時間だけのシンガポール入国だったので、不要だったかもしれないのですが、念のために入力しておきました。

SG Arrival CardにQRコードを含むワクチン証明書のアップロード画面(任意)もありましたので、取得したばかりのマイナンバーカードでワクチン証明書を取得して、SG Arrival Cardにアップしました。
以前は郵便で申請して2週間くらい待たないと証明書が自宅に郵送されてこなかったのに、マイナンバーカードだと秒で取得できて、めちゃ便利でした。特に旅行出発の10日前にワクチン接種したばかりだったのですが、接種から1週間後くらいにはデータが反映されていて、最新のワクチン接種情報も含めた証明書がスムーズに取得できたのはデジタル化の恩恵だなと思いました。

出発当日関空出発カウンター

シンガポール航空の出発カウンターはJALの制服を着た方が対応していらっしゃいました。コロナやワクチン接種に関することは何も質問されませんでした
関空発シンガポールのフライトは座席指定画面では空席ばかりだったので、ゆっくり眠るつもりでしたが、実際に乗ってみたら、ほぼ満席でした。関空も飛行機も日本人はあまり多くなくて、アジア諸国の方が多かったように思いました。

日本出国

セキュリティチェックの行列がディズニーばりに蛇行していて、自分のセキュリティチェックの順番まで数十分は並びました。

出国手続きは顔認証ゲートのおかげなのか、台数が多いおかげなのか、ほぼ並ばずにすんなり通過できました。

かなりの人数が関空を利用しているように思いましたが、出国後の制限エリアではカフェやお店は数店舗しか開店しておらず、ファミマに見たことない長蛇の列ができていました。
年末年始にはもっとお店が再開していることを願います。

2022年11月 関空国際線出発便 韓国行きが目立ちます


シンガポール入国

チャンギ空港で飛行機を降りてしばらくはトランジットエリアでお店を見たりしていたのですが、7時間の乗り継ぎ時間を空港内トランジットエリアだけで過ごすのは退屈しそうだったし、人が多くてごみごみしていたので、シンガポールに入国してジュエルで時間をつぶすことにしました。
日本出発前の時点ではシンガポールに入国するかどうか決めておらず、入国するかもしれない、という前提でSG Arrival Card等の準備をしておきました。

シンガポール入国審査の手前で「SG Arrival Card入力済の人はこっち」「未入力の人はこっち」と動線が分かれていました。
シンガポールには世界中からの旅行者がいたと思うのですが、見た感じ95%くらいの人は入力済みでした。未入力の場合はその場で入力のサポートをするスタッフの方がいらっしゃいました。
入国審査の係り員の方にはパスポートを見せるだけでOKでした。SG Arrival Cardについては何も見せる必要はなかったです。おそらくSG Arrival Cardの入力内容はパスポート番号と紐づけして管理しているのだと思います。

あっさりシンガポール入国できました。ジュエルで食事したりスイーツ食べたりして乗り継ぎまでの時間つぶしをしました。

ジュエルのクリスマスツリー

シンガポール出国

シャトルで第3ターミナルに戻って、シンガポールを出国しました。ここでもコロナやワクチンのことは何も質問されませんでした。というか、自動化ゲートなので、誰とも会話せずに、パスポートを画面にかざすだけでシンガポールを出国しました。
あっさりイタリア行きのフライトのゲートに到着しました。

イタリア入国

イタリアはワクチン接種条件などはなく、コロナ前と同じ運用になっているので、ミラノのマルペンサ空港でパスポートを入国審査の係りの方へ提示したら「お、日本から来たのね」と日本パスポート最強説を裏付けてくれるようなリアクションで、すぐに入国のスタンプを押してくれました。


事前にSG Arrival Cardに登録していたとはいえ、誰にもワクチン接種やコロナのことを質問されずに日本からシンガポールを経由してイタリアまでやってこれました。

イタリアではトリノ・フィレンツェ・ローマを旅行しました。旅行のおはなしは別のnoteで。
トリノでは男子テニスのATP Finalsを観戦したので、よかったらそっちのnoteも見てみてください。


イタリアを出国して日本へ帰国するまで

基本情報

カタール航空でイタリア・ローマ→カタール・ドーハ→成田で帰国しました。
2022年サッカーワールドカップが開幕していて、ドーハの空港は各国のサッカーのユニフォームを着た人がたくさんいました。
ドーハから成田行のフライトも、日本代表の青いユニフォームを着た日本人の方がたくさんいらっしゃいました。

ローマ出発カウンター

ローマ・フィウミチーノ空港の第3ターミナルからドーハ行きのフライトに乗ったのですが、カタール航空の出発カウンターは出発時間や便に関係なく、乗客全員が同じ出発カウンターを使うスタイルで、混雑していました。
事前にアプリでオンラインチェックイン済みだったので、Baggage Dropの列に並びましたが、それでも結構時間がかかりました。イタリアはコロナ前のように海外へ行けるので、空港も混雑していたのかもしれません。

やっと順番がきて、カタール航空の方にパスポートを渡したら、「最終目的地は日本だね。ワクチン証明見せて」と言われました。往路では一度もワクチンについて質問されなかったので、復路も何も質問されないだろうと思っていたら、違いました。
日本出発前にマイナンバーカードでワクチン証明をデジタル取得しておいたので、接種証明書アプリを立ち上げてスマホの画面を見せたらOKでした。
QRコードを読み取るようなことはせず、画面上でワクチン接種回数を確認されてOKと言われました。

イタリア出国

イタリア出国は特に記憶にないくらい、あっさりでした。パスポートにスタンプがあるので、自動化ゲートではなくて、係りの方にパスポートを提示したはずですが、特段記憶にないです。

カタール

往路では長時間乗継だったのでシンガポールに入国しましたが、復路は夜到着だったし、短時間乗継だったので、カタールには入国せず、空港内で食事したり買い物したりして過ごしました。
2021年12月にもドーハ空港を利用したのですが、その時と比較して、レストランエリアが拡充されていました。ワールドカップの観客をターゲットにしているのか、金のお店やヴィトンの店舗もできていました。さすがカタール、コロナ流行期でも空港の拡充工事をしていたのですね。

見慣れた黄色いクマちゃんの周りはサッカーコートの装飾になっていました

イタリア出発前にVisit Japan Webの入力を済ませておいたので、審査状況をカタールで確認してみたら、まだ画面が赤のままでした。本来は審査を通過して青になっていないといけないのに。
いまさらあがいても仕方ないと、そのまま成田へのフライトに搭乗しました。

イタリアにいる時に提出して、カタール到着時に確認したら差し戻されていました

日本入国

成田到着後は最初に靴底消毒のマットの上を歩いて、検疫所を通過しますが、その時に「健康カード」という紙をもらいました。感染予防やマスクの着用、発熱した時の相談先などが日本語と英語で書いてありました。この紙は持ち帰るだけでOKでした。

次がVisit Japan Webの画面確認のステップです。第一段階でそもそもVisit Japan Webを入力していない人と入力済みの人で分かれます。見た感じ、日本人はほとんど入力していて、外国の方は未入力の方が多かったです。

第二段階でVisit Japan Web画面が青の方と赤の方で動線が分れます。

私はワクチン接種証明の画像がNGだったため赤画面で、個別対応・確認のカウンターへ案内していただきました。
なぜNGで赤画面だったかというと、、、マイナンバーカードで取得した接種証明アプリの画面キャプチャをVisit Japan Webにアップしていて、ワクチン接種証明としては不適切だったから、です。アホでした。

個別対応・確認カウンターで「アホな画面をアップしてしまいごめんなさい、ちゃんとワクチン接種証明持っています」と説明したら、すぐにOKでした。Visit Japan Webの画面は赤いまま、次の入国審査へ進むように案内していただきました。成田空港の中をかなり歩きました。
おそらく青画面の方はVisit Japan Web審査通過後に生成できるQR画面を提示して、さほど歩くことなく入国審査に進めるのではないでしょうか。

赤画面だった私の入国審査は、QRコードを生成することなく、Visit Japan Web導入前と同じように顔認証ゲートにパスポートをかざすだけとなりました。

次に飛行機に預けていたスーツケースを受け取ります。買ったばかりのAir Tagの位置を見て、ちゃんと成田に到着していることを確認できたので、気長にスーツケースが出てくるのを待ちました。

最後に税関申告です。昔は飛行機の中で配布されるクリーム色の縦長の紙にペンで必要項目を書き込んでいましたが、Visit Japan Webになってからは事前に紙と同項目を入力しておくことができます。カタール航空の機内では税関申告書が以前のように全席に配布されました。11月下旬時点では紙でもVisit Japan Webでもどちら申告してもOKでした。

私は入国審査では赤画面でしたが、税関申告は正しく入力できたので、QRコードを生成して、専用端末にかざして、無事に手続き完了できました。
QRコードでの運用がスタートしたばかりで、混乱があったと思うのですが、従来通りに紙申告の方が短時間で手続完了していました。
成田空港では税関申告QR読取専用端末が横一列に並んでいるのではなく、限られた空間により多くの台数を設置する工夫からか、角度をつけて設置してあり、そのせいでどの端末が空いているのかが、行列の先頭から見づらく、無駄に時間がかかっていたように思います。
QRコードかざして税関手続完了しているのに、間違えて再度税関係官の列に並んでいる人も多発していました。


成田空港では検疫から税関まで、中国語や韓国語や英語を話す案内の方々がたくさんいらっしゃいました。たまたまかもしれませんが、案内の方々は人生の大先輩っていう感じの世代の方が多く、混乱の導入期に丁寧にご対応いただいて感謝の気持ちになりました。
空港での運用はまだまだ混乱がありましたが、これから良くなる一方だと思います。海外旅行者としては、よりスムーズな運用のために、次こそは青画面で日本入国したいと思います。

海外から日本へ入国する方はデジタル庁のVisit Japan Webの案内サイトをよくご確認されるといいと思います。
Visit Japan Webはややこしいという声がありますが、検疫、入国審査、税関申告の3つのQRコードを生成する必要があり、そのために必要な項目を入力する、という点が分かっていれば、そんなにややこしくない、というのが感想です。一度経験した立場だからそう思うのかもしれません。

Visit Japan Webの入力方法を詳しく解説してくださっているYouTubeチャンネルもあるので、そちらも見ておくとより分かりやすいと思います。

私のように赤画面で工数をふやしてしまったり、空港内をたくさん歩かなくていいようになさってください。よいご旅行を。

いいなと思ったら応援しよう!