京都検定まとめノート 臨済宗
臨済宗のお寺が京都にはたくさんあって、お庭や雲龍図など出題ポイントも多いです。茶道との関りも出題が多いです。
特に大徳寺は塔頭が多く、国宝も多数所有しているので、京都検定でよく出題されます。
Linkには文化庁の文化遺産オンラインなどのリンクを貼っています
南禅寺
京都五山:五山之上(別格)
開山:無関普門 (大明国師)
開基:亀山天皇
雲龍図:「蟠龍」今尾景年
国宝:方丈
塔頭:金地院(茶室八窓席、鶴亀の庭=小堀遠州)
過去出題・ポイント:水路閣、三門は藤堂高虎の寄進で復興、金地院の中興の祖である崇伝の外交日記「異国日記」、三条通東端が南禅寺
天龍寺
京都五山:第一位
開山:夢窓疎石
開基:足利尊氏
雲龍図:八方睨みの雲龍図 加山又造
国宝:ー
塔頭:ー
過去出題・ポイント:後醍醐天皇の冥福を祈るため、元との貿易収入で創建、特別名勝庭園、曹源池
相国寺
京都五山:第二位
開山:夢窓疎石
開基:足利義満
雲龍図:「共鳴龍」狩野光信
国宝:無学祖元墨蹟(Link)
塔頭:金閣寺、銀閣寺
過去出題・ポイント:かつては七重の大塔があった、花の御所の東側に足利義満が造営、塔頭の金閣寺・銀閣寺も夢窓疎石、承天閣美術館は国宝5点所有、声明面(禅宗の声明である梵唄が、お経や回向分の曲節の美しさとして伝承されている)
建仁寺
京都五山:第三位
開山:明庵栄西
開基:源頼家
雲龍図:「双龍図」小泉淳作
国宝:俵屋宗達の風神雷神図屏風(もとは妙光寺が所有)
塔頭:両足院(茶室水月亭=織田有楽斎の如庵の写し)、六道珍皇寺
過去出題・ポイント:開山降誕祭の四頭茶礼、栄西著「喫茶養生記」、海北友松の襖絵、学問面(詩文芸術に秀でた禅僧を輩出した)
東福寺
京都五山:第四位
開山:円爾(聖一国師)
開基:九條道家
雲龍図:「蒼龍図」堂本印象
国宝:三門、無準師範像(Link)
塔頭:同聚院(康尚の不動明王坐像)、光明院(波心の庭)
過去出題・ポイント:六波羅門、八相の庭・重森三玲、塔頭のお庭も重森三玲、明兆の五百羅漢図、明兆の大涅槃図
妙心寺
京都五山:ー
開山:関山慧玄(無相大師)
開基:花園天皇 (妙心寺があるエリアの地名は花園)
雲龍図:八方にらみの龍 狩野探幽
国宝:梵鐘(Link)、大燈国師墨蹟
塔頭:退蔵院(如拙の「瓢鮎図」、中根金作の余香苑、元信の庭)、玉鳳院、東林院
過去出題・ポイント:明智風呂、大徳寺の末社的存在から独立、臨済禅の奔流となった。算盤面(徹底した組織運営により巨大な教団となった)
大徳寺
京都五山:ー
開山:宗峰妙超(大燈国師)
開基:赤松則村
雲龍図:狩野探幽
国宝:方丈、玄関、唐門(聚楽第の遺構を移築)、牧谿の観音猿鶴図
塔頭:テキスト掲載のほぼ全ての塔頭が過去に出題されています。
黄梅院(茶室昨夢軒)
高桐院(細川三斎が創建)
狐篷庵(国宝・喜左衛門井戸、茶道に関連した出題が多数)
聚光院(茶道三千家の菩提寺、国宝・狩野松栄・永徳父子の襖絵)
真珠庵(庭玉軒、何かと新しい試みが多い)
大仙院(高密集の庭園)
芳春院(呑湖閣、前田利家の夫人松子)
龍光院(茶室密庵、曜変天目茶碗、密庵咸傑墨蹟 すべて国宝)
過去出題・ポイント:後醍醐天皇により五山の上に置かれたが自ら脱した、織田信長の葬儀→総見院、一休禅師に参禅した堺の豪商・尾和宗麟が方丈と
仏殿を再建、茶面(茶の湯文化と縁が深い)
大徳寺の公式サイトはないのですが、塔頭の大慈院のサイトに詳しく説明されています。
https://daitokujidaijiin.com/daitokuji.html
タイトル画像は東福寺の三門(国宝)です。
通常は非公開ですが、春と秋に特別公開があり、
2023年は11月11日(土)~12月3日(日)に公開されます。
紅葉が有名な東福寺は11月中旬以降は大混雑になりそうです。