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スイスのベルニナエクスプレス乗車がメインイベントの旅行

2017年6月にスイスのベルニナエクスプレスに乗りました。
今までに乗った鉄道の中で間違いなく最高の経験でした。

https://www.rhb.ch/jp/panoramic-trains/bernina-express


ベルニナエクスプレス

ベルニナエクスプレスはスイスのレイテシュ鉄道が運行している列車で、世界遺産に登録されています。

スイス東部のクールからイタリアのティラーノまでのパノラマ観光列車。150キロを約4時間かけて走るので、エクスプレス=急行という名前がついていますが、とてもゆっくり運行しています。高低差が1,800メートルあり、山間部を走っているので、トンネルもたくさんあります。トンネルを抜けるたびに新しい景色が広がっていて、美しい景色に感動しっぱなしです。

ティラーノからルガーノまではバスルートになっています。120キロの距離で、途中コモ湖畔での下車休憩をはさんで約3時間のバス旅でした。

旅程

日本からチューリッヒ(Zurich)に入り、クール(Chur)からティラーノ(Tirano)までベルニナエクスプレス、ティラーノからルガーノ(Lugano)まではベルニナエクスプレスバス、ミラノ(Milano)から日本へ帰国しました。9日間で、北から南へ移動した旅程でした。
https://www.rhb.ch/jp/panoramic-trains/bernina-express

レイテシュ鉄道Webサイトの地図を引用



日本からチューリッヒ

エディハト航空で成田からアブダビ経由でチューリッヒへ行きました。乗継時間が2時間と理想的な組み合わせだったので、あっという間に到着した感じがしました。アブダビ空港の免税店で買物も楽しかったです。

アブダビ空港ではラクダのぬいぐるみがたくさん売られていました


チューリッヒからクール

朝早いインターシティに乗る予定だったので、チューリッヒ中央駅から徒歩3分のホテルに宿泊し、友人Gさんと合流。
ベルニナエクスプレスのチケットを予約する際に、チューリッヒからルガーノまでの通しのチケットを予約したのですが、クールでインターシティからベルニナエクスプレスに乗換時間が10分ある組み合わせをレイテシュ鉄道側で提示してもらえました。大きなスーツケースを持っての乗り換えでしたが、10分で問題なく乗換ができました。
チューリッヒからクールまではインターシティで1時間15分です。

クールからティラーノ

数か月前から楽しみにしていたベルニナエクスプレスにようやく乗れるので、とても嬉しかったです。天井もガラス張りの1等車でGさんと2人だけで座れる座席を予約したので、ゆっくりと景色を満喫できました。終始口をあけっぱなしで、わーわーときれいな景色に圧倒されっぱなしでした。

1等車の車窓からの景色
前をいく車両も絵になります
氷河の雪解け水が湖へ流れているのが見てわかります

途中、アルプ・グリューム(Alp Grüm)駅で乗客は下車して写真を撮ることができます。みんな氷河を背景に写真をとっていました。


1等車にはウェイターさんが複数人数ついてくださいます。車内でワインやチーズを楽しむこともできます。

ティラーノからルガーノ

ティラーノでベルニナエクスプレスを降りたら1時間30分のランチタイムが設けられていて、駅前のレストランで各自好きにお昼をとることになります。ティラーノはそば粉が有名で、ガレットやそば粉のパスタなどを提供するレストランがいくつかありました。

そば粉のパスタ


14:30にはルガーノに向けて大型バスが発車します。バスの座席も予約の時点で指定されています。
コモ湖畔で途中休憩があり、6月の天気がよい日だったのですが、みんなアイスクリームを買っていました。

ルガーノ

約3時間後17:30過ぎに列車のルガーノ駅に到着。
友人のSさんが迎えに来てくれたので、数日間ルガーノを観光しました。
ルガーノはスイスの都市ですが、地理的にはイタリアに囲まれていて、イタリア語を話す人が多く、イタリア料理も楽しめます。
コモ湖同様にルガーノ湖も人気の避暑地でラグジュアリーなホテルやカジノなどがあります。
ルガーノはコンパクトな街で、ショッピングや観光というよりは、自然を楽しむことができます。ケーブルカーでサルバトーレ山に行ったり、湖畔を散歩するだけでも贅沢な時間を味わえます。

ルガーノではハイキングへ行きました

ミラノ

ルガーノからは在来線でミラノまで移動し、ミラノでも観光しました。ドゥオモ最後の晩餐イータリーなどなど。

ルガーノ・ミラノ間はたった1時間ちょっとなので、国境を越えますが、ちょっとそこまで行く感じで、すぐに着きます。シェンゲンエリアどうしなので、パスポートチェックはなかったです。


ミラノから日本

ターキッシュエアラインでイスタンブールを経由して成田へ戻ってきました。

イスタンブールでのトランジット観光のnoteもよかったらご覧ください。


ベルニナエクスプレスの予約方法

ベルニナエクスプレスの乗車チケットを手配してくださる代理店はたくさんありますが、直接レイテシュ鉄道のWebサイトで予約しました。
6月・7月は大人気ハイシーズンとどこかに書いてあって、乗車の3か月前からチケット予約ができるので、気合い入れてきっかり3か月前の同日スイス時間で0時になると同時に予約しました。

*2023年1月時点では3か月前から座席指定が可能で、2か月前に乗車券が購入できるようです。


https://www.rhb.ch/jp/panoramic-trains/bernina-express
Book the Bernina Expressをクリック

乗車区間、日付、等級を選択
From:ベルニナエクスプレスの路線区間の乗車駅
To:ベルニナエクスプレスの路線区間の下車駅
Arrival from:ベルニナエクスプレス区間以外での乗車駅。今回の例ではチューリッヒ中央駅となります。
*ドイツ語で中央駅はHauptbahnhofで、省略形がHBとなります。ドイツ語圏を旅行する際にHBを目にすることが多々あります。
Date:ここでは2023年4月1日を例として選択してみました。
Trip type:One way片道かReturn往復を選択できます。
Class:1等車か2等車を選択します。断然1等車をおススメします。

私が乗車したようにチューリッヒからルガーノまでのルートの場合は下記のようになります。

次のような検索結果となりました。
私が2017年に乗車したベルニナエクスプレスとほぼ同じ時刻の列車となっています。

検索結果の画面で列車とバスの座席を指定することができます。
上半分が列車で、下半分がバスの座席指定です。
バスは全席が2等車扱いとなります。バスの座席は好みですが、中央部分にお手洗いがあるようなので、近くの席は避けた方がいいと思います。一般的にバスは最前列が上席という扱いです。

列車の2人掛けの席はもう満席になっているので、4人掛け窓側2席の15と16を選択してみます。
バスはまだまだ空席がたくさんあるので、最前列の12と18を選択してみます。

座席を指定してNextをクリックすると乗車する人の名前と生年月日を入力するページになります。年齢に割引が可能な場合は生年月日から自動計算されているようです。

Add to Cartでカートに追加すれば次は支払い手続きとなります。

Proceed to Checkoutをクリックして進めば、VISA、マスターなどで支払うことができます。

2017年に予約した際の予約確認メールとチケット

レイテシュ鉄道のWebサイトで列車を予約し、支払いも完了したら、PDFファイルが添付されたメールを受信しました。以下はそのPDFの一部分です。
青が列車部分、緑がバス部分となっています。

2017年6月24日朝07:07にチューリッヒ中央駅を出発して、12:45にティラーノに到着

クールからティラーノまでの1等車座席指定料金が2名で28CHF、チューリッヒからティラーノまでの乗車券が1名で163CHF



14:20にティラーノを出発して、17:30にルガーノ駅に到着

ティラーノからルガーノまでの座席指定料金が2名で28CHF、バス料金が1名34CHFです。
消費税も含めた一人当たりの合計は242CHFでした。

チケットは紙にプリントアウトして持参する必要があります。
右下にQRコードが印字されるので、改札や社内検札の時にはこちらを提示すればOKでした。

こちらは列車部分のチケット 同様にバス部分のチケットもメールで送られてきました。
黒塗り部分は氏名と生年月日が記載されています。




チューリッヒからベルニナエクスプレスを挟んでミラノへ抜けるルート、我ながら、なかなかよいと思います。
都会と自然と両方満喫できるし、絵画や教会も見れます。

動画で見るよりも、自分の目で見た時の感動が数倍大きいので、ベルニナエクスプレスに乗車する旅行はいかがでしょうか。

残席があれば直前割で半額で乗ることもできるようです。


次はユングフラウヨッホに行ってみたいです。


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