見出し画像

デジタルを遮断する日ーーDDD(Digital Detox Day)を月に一度つくろう大作戦

 休肝日や休息日があるのだから、「休デジタル日」があってもいいと本気で思っている。

もうかれこれ7年くらい前になるだろうか、スマホをジーンズのポケットに入れたまま座ろうとして、液晶画面にヒビが入ったことがあった。画面にはキラキラとした謎の液体が波紋上に広がり、誰の目から見ても完全にお陀仏。「ああー、スマホが壊れた」と打ちひしがれた。
だがそれも束の間、スマホが壊れて使えない日々が、要は誰ともダイレクトにつながっていない日々が、意外と過ごしやすかったのだ。

当時はまだ子どもが幼稚園児と幼児だったのもあり、スマホで繋がっていたのは家族かママ友。
家族とは毎日顔を合わせるし、ママ友も幼稚園の送迎時に会えることがほとんど。生活上で困ることは、なかったに等しい。
だから、スマホを早急に手配する必要がなく、性根が怠け者の私はそのまま放置していたのだった。

思った以上に「スマホなし生活」が快適なので、スマホはこのままなくてもいいや、ぐらいに考えていたが、やはりちょこちょこ不便な場面が出てきたのでとうとう購入して現在に至る。

いまはボランティアや仕事、オンラインサロンなどで繋がりが一気に増え、スマホがなければ非常に困るという生活をしている。
しかし、1日ぐらいダメだろうか。いや、できれば3日くらい。願わくば一週間。スマホもパソコンも電源を落として、機械も人間もみんな一斉に休むという日を設けたい。

オーストラリアの首相が、年内に子どものSNS利用を禁止する法案を提出するという。同様の動きはアメリカやフランスでもあり、イギリス(イングランド)では学校でのスマホ使用を禁止する方針が発表されているという。
いいぞー、やれやれ、日本も追随してこー!と思ったが、「禁止」というのが気になった。「禁止」というのは反発が強い。絶対に、抜け道を見つけようとするだろうし、それに力を貸す悪どい大人が現れるはずだ。となると、若者のSNSは秘匿性が高まり、今よりもっと悪どくて陰湿な裏社会となるような気がする。

それよりは、デジタルと距離を置く日を国家で決めてしまう。みんなが足並み揃えて「デジタルを遮断、繋がりを遮断」すれば、既読スルーとかくだらない揉め事に関わらなくて済む。

なーんて。夢物語のようだけど、とりあえずは個人的に「DDD」をできないものか考えてみようと思う。

続く

いいなと思ったら応援しよう!