見出し画像

【文学フリマ大阪12】大感謝祭、そして、ひとり大反省会

文学フリマ大阪12が終わりました。

初めてのZINEで初めての出店、最初から最後まで浮き足立っていましたが、貴重な経験になりました。


【大感謝祭の部】

はじめに、わたくしめの初ZINE『今日もできることから』を購入してくださった皆さま、手に取ってくださった皆さま、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

お話をした皆様にも大感謝です。
会場外のベンチで偶然一緒になり、声をかけさせていただいたスミレさん。
エシカルライフの話からフードロスペーパーに興味を抱いてくださったmiaさん。
noteで作品を拝見していて、「カッコイイデザインの本を作られる方」という印象を持っていたkunihito-mikiさん、
短い時間でしたけど、お話しできて嬉しかったです。

そして、今年の6月頃、「文学フリマ大阪に出ようと思っているんですけど、、、」とおずおずと手を挙げた私に、「よーし、サロンで出よう!」とフットワーク軽く賛同してくださった、「京都くらしの編集室」のおふたり。

 ・ライター、エッセイストの江角悠子さん(京都くらしの編集室主宰)
 ・ライター、水彩イラストレーターの北裕実さん

江角さんと北さんのおかげで、ZINEを完成させることができ、文学フリマを楽しむことができました。

さらにさらに、「京都くらしの編集室」オンラインサロンメンバーの皆さま。
会場にいらっしゃった方はもちろん、SNS上から応援してくださったみなさんにも感謝申し上げます。

ありがとうございました!

【ひとり大反省会の部】

見栄もプライドも捨てて申し上げますと、『今日もできることから』の売り上げは芳しくなく、三振空振りの大赤字、持ち帰った本もたくさんありました。

しかし、私が持ち帰ったものは、売れ残った本だけではありません。
文学フリマを通して肌で感じた「体験」、文学フリマで得た「気付き」、そして今後に活かしたい「アイデア」も、懐中に忍ばせて帰宅したのです。しかも、心の中いっぱいに。

それを以下にまとめたいと思います。

「本を作ったら終わり」ではない。「届けるための戦略」も大切!

はい、SNSに疎いです。
というより、Xもインスタも、何だかごちゃごちゃしていて好きではありませんでした。唯一、このnoteだけが、私でも取り組めるSNSだったのです。

なので、『今日もできることから』を入稿した後は、もう全ての準備が終わったかのような気持ちに。noteでちょこっと告知して、チラシを作って、備品を用意して、「よっしゃ完璧」と思っていました。

しかし、オンラインサロンのメンバーは、SNSで発信することの大切さをよく知っていました。私は発信の方法を教えてもらいながら、リポストしたり、返信したり、いいね!を押したりを繰り返し、最終的にパンク状態に😅

リポストの凄さ、「これが世に言う〝拡散〟か」とXのスピード感に圧倒されたのでした。
同時に、私なりに「頭をひねって紡いだ言葉たち」が、瞬く間に消費され、データのカオスの中へ引きずり込まれていくのは、少し虚しくもありましたが。

しかし、これが自分の本の存在を『届ける』最高の手段であることは明らか。
SNSを少し使うだけでも、存在を知らせることができました。

今度は、もう少し時間をかけて、連載っぽくしたり、感想なんかを入れたりして、工夫したいと思いました。

自分なりの売り込みポイントを前面に出す


はい、あまりグイグイ行くタイプじゃありません。
来てくれたら応じますが、来なかったらそのままです。文フリに限らず、そういう生き方です。

実は、『今日もできることから』には、個人的にちょっとしたこだわりを忍び込ませました。それは、紙選び。
表紙と見返しに、フードロスペーパーを使用したのです。

捨てられるお米を利用した「kome-kami」、茶殻を入れ込んだ「茶紙」がそれ。キッチンのかたすみ編集部のコンセプトの一つは、「快適な暮らしも|美しい地球も」ですので、それをZINEに具現化したというわけです。

しかし、それを全くアピールしなかった…! 
せっかくこだわったポイントだったのに、大失敗でした。

文フリ後半、ブースを尋ねてくださった方に、「あの、それ、フードロスペーパーって言って、、、」と少し勇気を出して説明したら、数人の方が「えー!そういうの大好きです!」と手に取ってくださり、中には購入してくださった方もいました。
サロンメンバーにも、「それを前面に出せばよかったのに」とアドバイスをいただき、「やっぱりそうなのか」と気付きました。

同じサロンメンバーの北裕実さんは、水彩イラストとエッセイを組み合わせた素敵なZINEを作っていて、ものすごく目を引くのですが、さらに「広島のおいしいイラストガイド」と雲型のポップをつけていました。(トップの写真をご覧くださいね)

最強。

売り込みポイントを前面に出す、これは本当に大切だと痛感しました。

無料の「何か」を準備すると、アピールになる

はい、文学フリマ当日に用意するものはZINEだけで良い、と信じ切っていました。
他には名刺があればいいかな、ぐらいの心持ちでした。

しかし、江角悠子さんも、北裕実さんも、無料で配布するフリーペーパーを持参していました。A4サイズの紙に文字やイラストがびっしり詰まっていて、読み応え満点。これを無料でもらえるなんて、誰もが嬉しい大特典です。

江角さんは「私の人生三大しあわせな日」。
北さんは「おいしい!たのしい!お散歩スケッチ日記 尾道編」。

タイトルだけでそそられますよね。

ブースに立ち寄ってくださった方、ZINEを購入してくださった方に、「こちら、無料配布しています!」と配るお二人の姿が、なんだかとてもかっこよかった。
「初参加の私こそ、こういうものを配るべきだったよね」と、肝に銘じまくりました。

次回の京都では、何か用意したいと思います!

次作はターゲットを絞った本作りを

はい、とにかく何かを完成させたかったのです。
『今日もできることから』製作時は、少し焦っていた感があります。

見本誌コーナーに並ぶ『今日もできることから』を見て、
ブースに並ぶ『今日もできることから』を見て、

うーむ。弱い。ぼんやりしてる。抽象的。

・誰に向けてか
・何を書くか
・どんな思い、メッセージを込めるか

最初の時点でしっかり練って確立させて、その方針で文章を整えていくべきだった。

江角さんの「わたしは、まじめちゃん。」も「文章を書いて、生きていきたい」も、同じエッセイだけど、ターゲットが明確で、「こんなことが書いてるんだろうな」というのがダイレクトに伝わってくる。

タイトルって大切だ、としみじみ痛感しました。

楽しいじゃあないか。文学フリマ!
来年1月に開催される「文学フリマ京都」に向けて、いろいろ考えていきまーす。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集