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【わたしのしごと①】 「自宅で仕事をしたい」と専業主婦が吠えた

下の子どもが小学生になり、自由になる時間が少しずつ増えてきた。
それで、自宅で仕事をしたいなあと思うようになった。

ネットで検索すれば、山というほどの仕事がある。
noteを開けば、フリーランスの仕事に関する多くの成功譚、失敗談にあふれ、数分でのまれそうになる。
情報が多いって、苦しい。

まずは自分が何をしたいのか、何ができるのか、本気で整理しないと、情報の波に翻弄されたまま寿命を迎えそう(いや、ほんとに)。
なので、自分が今まで歩んできた道のりを振り返ることにした。

私は紙媒体が好きなのだ。

社会人になってから結婚・出産するまで、雑誌や書籍、企業パンフレット、新聞など、紙媒体に関する現場で仕事をしてきた。
新卒でエディトリアルデザイナーとして(当時はDTPオペレーターという呼ばれ方かな?)出版社に入社し、ページのレイアウトやデザインを担当した。
小さな会社だったせいか編集部は常に「猫の手も借りたい」状態で、色々な仕事を振られた。原稿も書いたし、取材にも行ったし、取引先と連絡も取り合ったし、雑誌全体の編集もした。経験値がグーンと上がった。

2つ目に入った出版社は、そこそこ大きな会社だったからだろうか、編集部員はその名の通り「編集」だけをこなしていた。
編集、といっても仕事は多岐に及ぶ。企画、ラフ書き、アポ入れ、取材、原稿チェック(自ら書くことも)、紙面チェックなどなど。
プロのカメラマン、プロのデザイナー、プロのライター。取材対象も含め「プロ」という人たちに囲まれて、多くの刺激をもらった。雑誌も単行本も作らせてもらって、忙しくて疲弊した時期もあったけど、とても濃厚な期間だった。

新聞社も面白かった。派遣社員だったけど、新聞作成の現場を間近に見られることは喜びだった。

というわけで、私は紙媒体を、特に雑誌を作るのが好きなのだ。
大変な思いもいっぱいした(のだろう)けど、それ以上に楽しかったことや嬉しかったことばかりが浮かぶ。
現場の高揚感も最高だったけど、編集部で地味〜に原稿をチェックしたり、ひたすら見出しをつけたり、ゲラをチェックして赤を入れたりするのも楽しい作業だった。

だけど、もう「編集部体質」ではないのだ

「じゃ、どこかの編集部に入ればいいじゃーん」と自分でも思うのだが、正直、あの生活にはもう戻れないと思う。

私は主婦なのだ。家族のご飯を作らないといけないし、部屋もなるべくきれいに保ちたい(という気持ちはある)。
昔のように、24時間、紙面のことを考えることはできない。

今は仕事以外のことをパートナーと折半するのが当たり前というか流行というか、そんな流れだけど、私はさほど家事が苦じゃないし、むしろ好きだし、家事やボランティア、生活クラブの活動もしながら仕事もしたい、というのが真っ直ぐな気持ちだ。

仕事も家事も家族もボランティアも生活クラブの活動も。

自分の気持ちは確認した。さて、次はどう動こう。

続く。

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