ありのままの自分を認めることについて
私がコーチングを始めた時、「ありのままのあなたでいい」という言葉に縛られて、ありのままの自分を受け入れなくちゃと、逆に苦しんでいる方が意外と多いことに驚きました。
逆に「私はこういう人だからこれでいいんです」と、張り付いたような笑顔で話す人もいました。
かくいう私も、ありのままを受け入れることに抵抗があった一人です。だって、ありのままの私でいいと心から思えませんでしたから。今になって分かることは、「受け入れる」必要はなかったということです。受け止めれば、それでよかったのです。受け入れると受け止めるのニュアンスの違い、伝わるでしょうか?
今のありのままの自分がこうであると客観的に受け止める。そして、そこに満足しているのであれば、それでよし。満足していないのであれば、理想に近付いていくためにアクションすればいいのです。いいと思っていないのに、無理に肯定しようとするから苦しくなる訳です。
ヒプノセラピーを始めてさらに実感しているところですが、潜在意識と顕在意識が乖離していると、本当に歩が進まないものです。心の奥底で「自分は十分でない」と思っていれば、いくら頭で「ありのままで十分だ」と言い聞かせていても、そのように行動するのは難しいのではないかと思います。かさぶたの下にある化膿した傷がいつまでも疼くみたいに、私は十分でないという思いが時々頭をもたげて邪魔をします。
現状を受け止めることが大切なのは、現在地が分かっていなければ、目的地まで正しく進むことができないからです。
だから、ありのままを認められないのなら、そのことを認めてあげましょう。そして、そのことにきちんと向き合いましょう。ありのままをなぜ認められないのか。どうしたら認められるのか。そして何より、ありのままの自分を認められたなら、どうやって生きていきたいのか。一人で考えるのが難しければ、コーチでもカウンセラーでもお友達でもいいので、誰か客観的に話せる人に頼んで下さい。
自分の価値を信じて、持てる能力を発揮しながら、幸せに生きていくためにはとても大切なことです。きちんと向き合って、早いところ解消してしまいましょう!
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