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パリの市民講座

数年前にDELFB1対策講座を受講して以来、数回応募したものの、いつも定員オーバー(manque de place)で門前払いされていたパリの仏語講座、この度なんと許可が下りた。わーい。今回はC1で午後2時間・週4回のクラス。2月中旬〜6月下旬までで300€という低価格。DELFB1対策の時の先生が、文法の説明がとてもクリアで良い先生だったので、今回も大いに期待。

この市民講座は、仏語講座以外にも様々なクラスがあり、毎年前期(8月)と後期(1月)の募集期間にネット上で申請する。仏語講座は、まず定員で弾かれなければ募集〆切後に呼び出し(convocation)が来て、レベル判定の試験を受け、合格すれば晴れて受講許可が出る。語学習得にお金をかけられない場合は特に、市民講座がお勧め。講師の質に一定の評価があるし、格安語学学校より安い。サイトはこちら。https://scap.paris.fr

聞いた話では、パリ市が運営している為、市内在住者が優先的に選ばれるとのこと。Convocationが来るかどうか(定員オーバーで弾かれないかどうか)に関しては、これは信憑性があると思う。また、B2を既に受講している方がC1に入りやすいというのもネットで見たけれど、今回偶然試験日にB2を受講していた人に会い、同じ試験を受けたがC1クラスには受からなかったそうなので、単純に試験次第かもしれない。生徒間に差がないようにしているとの注意書きもあるので。

ちなみに先日の試験は筆記メインで、指示文は「教育省が学校制服を導入しようとしている(注意:フランスは基本的に学校の制服は無し)。制服を取り入れる学校が出て来るとしても、未だに賛否ある問題だが、このようなイニシアチブをどう思うか論証せよ(150文字以上)」というような内容。時間は大体1時間半くらいだろうか。B2と比べても、余裕で書けなくてはならない量のはずが、まず指示文の単語が難しくて、その時点で「これ無理かも」と思った。何とか書き進めたものの、後半に一人また一人と席を立ち提出する人達と、試験官の先生が口頭試験として数分ずつ話し始め、集中力が完全に切れた。結論まで書けずに途中で提出。

試験の翌日も授業があるはずだったので、連絡がなく落ちたと思い込んでいたら、2日後に通ったとのメール。そして晴れて受講開始し、2日通った後にバカンス突入で2週間休み。これぞフランス。しかし、書き終わらなかったと言った時の試験官と夫の反応(え、マジか)を見る限り、これは相当マイナスなのかと思ったのだけど、我ながらよく滑り込んだものだ。

クラスは16人程で多国籍、思いつく限りでもチリ・ブラジル・中国・カザフスタン・スペイン・ドイツ・チェコ・ポーランド・ウクライナなど。皆あまり発音や文法等気にせず、失敗を恐れず喋る喋る(日本人のみのクラスだと有り得ない)。先生も発言しやすい空気を作ってくれる。語彙や発言力では差を感じるけれど、参加出来ることに感謝して、この機会を最大限に活かしたいと思う。

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