発散できる図工

5年生の図工では、「触れて伝えるストーリー」という単元をやっています。

先生が、モールやプラカップなど、少しだけ材料を提供します。あとは自由に材料を持ってきて、教科書を閉じたくらいの大きさの段ボールの上に、それらの材料を使って、触り心地の違いを楽しむ世界を創る。そんな時間です。

私が勤務するクラスでは・・・

とーっても自由!!
笑えるくらい自由です。
先生が段ボールを持ってきたら、我先にと大きな段ボールをgetする男子たち。「教科書くらいの大きさ」と言われているのにぃ!!!!!(笑)家から牛乳パックやプラフォークを持ってきて、まるで幼稚園生のように怪獣の世界を創る子。やたら大きな段ボールに、ボンドを湯水のごとく使いまくって、家から持ってきたお酒の木箱をくっつけて独特の世界を創る子。100均でたくさんキラキラを手に入れてきた女子たち。土台自体をサンリオのキャラクターの形などかわいい形にして、かわいいキラキラの世界を創る。誰も教科書、見てません(笑)

私も教科書を見ていなかったので、子どもたちが作るのを、「これは何を作る授業なんだ?」と思いながら、面白いなぁ、と眺めておりました。ある日、隣のクラスの前を通ると、A4かB5くらいの同じ大きさの段ボールの上に、落ち葉や松ぼっくり、そして綿が乗ったきれいな作品が並んでいました。段ボールの上・・・これ!!!あの図工の作品??????!!!!!!同じ単元の、あの授業の??????!!!!!これが、正解形だったんだ・・・と衝撃を受けました。が、実は、それも正解ではなかったんですよね。こちらが、教科書会社のHPです。


どちらが正解ということもないと思います。ただ、今日知ったことがあります。

子どもたちの中には、おうちで、ずっとお小言を言われ続けている子も、実際にいるのです。言い方はアレですが、ギューギュー締め付けられている子が、一人ではない。(一人一人の家庭には立ち入れないし、おうちの方の気持ちや事情も察することができる部分も、もちろんあります。)そんな子たちにとって、この図工、

発散してるーーーーーーー!!!!!


本来の教科書の単元の目的とは、ちょっと違うかもしれません。だけど、それ以上に、この時間、大切じゃない???って思えました。もちろん、外を走り回れる休み時間もあるし、体育とかそれなりに発散できる時間は、小学生にはありますが。決まったことを決まったようにやらせるだけが、学校じゃないな。と、このクラスにいると、思うのです。なかなか、それができる先生って、少ないんじゃないかな。うちの担任、マジすげーーーー。増えて欲しいな、こいういうクラス。

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