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記事一覧
著者本『手わざの日本旅〜星野リゾート温泉旅館「界」の楽しみ方』を出版します!
全国の温泉旅館「界」を舞台にして、旅館スタッフが地域の皆さんと深く繋がることで生まれた体験プログラム「手業(てわざ)のひととき」。その魅力を職人&作家&生産者さんのインタビューなどを交えてご紹介する一冊です。
オールカラー218頁、全頁の構成と編集&執筆を手がけました(お正月に右手が腱鞘炎になりました泣、最近完治しました笑)。
2011年誕生の星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」のあゆみをたど
0063/「社員と家族と地元客含め旅行者も守る!」。
温泉旅館の心意気。145年続く老舗さんを取材。「社員と家族と地元客含め旅行者も守る!」。さすがです!その思いも含めて発信できたらと思いながら、コロナ対策万全に気を引き締めて、旅仕事を私も続けます。感染ニュースに一喜一憂していまいがちですが、頑張ってまいりましょう!!
マガジンタイトルの頭に「勝手に観光人材!」の言葉を追加しました。私が旅の日常で出会った「1000の言葉」連載。コロナ期とくに注目し
0062/温泉地の未来
「僕らは地域に御世話になり大きくなってきた。だから子供や孫達の世代もそうであるように、今が地域に住まう僕らのふんばりどころだと思っている。」
note「1000の言葉」では、わたしが旅取材の日常で出合った心に残る言葉を紹介します。
写真はイメージです。
0061/ある老舗旅館にて
創業者が建てた木造の離れ。時の人にも数々お泊まりいただいた。今もお客様にご滞在いただけるよう設備投資は続けている。けれどそれにみあう利益はでない。古いものを活かしながら残すことは大変だ。家や町のシンボルとして残したいけど、残すために30年がんばってきたけど、そこにこだわりすぎていたら会社が潰れてしまう、人の手にわたってしまう、従業員とその家族が路頭に迷ってしまう。美術品のように残すことに意味は感じ
もっとみる0060/福島県いわき市・スパリゾートハワイアンズ 鈴木真澄先生(温泉保養士第一号)
「動ける体をつくる」。温泉入浴には様々な目的がありますが、スパリゾートハワイアンズのスパツアー(学び湯治)では、温泉プールでのストレッチやウォーキングなどをプログラムを取り入れながら、“動けるからだ”をつくるお手伝いをしています。
それは地元いわきのお客様のこんな声がずっと頭にあるからです。「東日本大震災で津波がきた時、とにかく自分にがっかりした。思うように走れない、逃げられない、自分の体にがっ
0059【『聞き書き、町、人、温泉、1000の言葉』旅ジャーナリストのかたあきこ】
「都会にはない雰囲気がいい、と今は多くのお客様が喜んで下さいます。ですが当時は流行であった鉄筋に建て替えるお金がなかったんでしょう。時代に取り残されていく思いを日々感じながら宿の営業を続けていた昭和40年代。『山の宿らしく自分らしく、木造の今の姿を大事に、温泉を守っていきなさい』と言ってもらったことが、この建物が残っている理由のひとつです」
のかメモ>久しぶりに「1000の言葉」を更新しました。
0058【『聞き書き、町、人、温泉、1000の言葉』旅ジャーナリストのかたあきこ】
「戦時中、この宿が将来も在り続けるなんて考えることができなかった。明日の命があるかさえ分からない時代。戦後も食料確保が大変で、、、。世の中の混乱を経てもなお、今に在り続けるこの宿を、たいせつに次の世代に繋げていかなければと思っているのです」
0057【『聞き書き、町、人、温泉、1000の言葉』旅ジャーナリストのかたあきこ】
「地元みんなでキャラバンをはって、旅行会社をまわって頭を下げてパンフレットを置かせてもらって、『こんな部屋じゃ、こんなパンフじゃ、うちからお客さん送れないよ』と言われて、恥ずかしい気持ちと惨めな気持ち。それが25年前。悔しさが今に続く原動力になった。人に頼らず自分たちの力で、お客様を感動させる宿にしていこうと必死にがんばった。」
0056【『聞き書き、町、人、温泉、1000の言葉』旅ジャーナリストのかたあきこ】長野県小布施町 小布施堂・桝一市村酒造場 代表 市村次夫さん編
「過去に学ぶ、歴史に学ぶ。自分のおかれた状況は過去に必ず、それも無数にあり、気づきを与えてくれる」
歴史に学ぶことの意味を痛切に感じたのは、敷地内の里道を遊歩道として町に提供した時です。小布施では1980年代から、暮らす人の視点に立った「町並み修景事業」がはじまっていて、里道は“栗の小径”という散策路になりました。日本人が社会を営む中で、お互いの暮らしやすさを考えてつくった道、それが里道です。
0055/長野県軽井沢町 星野リゾート 代表・星野佳路さん編【『聞き書き、町、人、温泉、1000の言葉』旅ジャーナリストのかたあきこ】
森を森として残して採算があうようにしないと、どんどん不必要な開発が行われます。もともとあるものを使って、いかに魅力を引き出せるか。これはリゾートを成功させる鍵。約1000ヘクタールに及ぶ「軽井沢野鳥の森」では、年間80種類もの野鳥が見られます。世界的な野鳥の宝庫ということで、1974年に日本で初めて国設の「野鳥の森」に指定されました。私は社長就任翌年の1992年に、野生動植物の調査研究や保全活動、
もっとみる0054/宮城県仙台市・秋保温泉「佐勘」34代当主・佐藤勘三郎さん編【『聞き書き、町、人、温泉、1000の言葉』旅ジャーナリストのかたあきこ】
秋保温泉は開湯1500年の歴史を重ね、「佐勘」は私で34代を数えます。古くから秋保の「湯守」「山守」「川守」としての役割があり、江戸時代初期には仙台藩主伊達政宗公の湯浴み御殿として知られました。長い歴史を紐解くと、飢饉があり、大地震による温泉の枯渇があり、戦時中の児童疎開や戦後の進駐軍占拠など様々にありました。代々、湯守として歩んできた私たちに出来ることは、「温まりの湯で、心の原点に触れるおもてな
もっとみる0053/東京都のかあき・山梨編 【『聞き書き、町、人、温泉、1000の言葉』旅ジャーナリストのかたあきこ】
いつもは飛行機から見下ろす富士山を、今朝はカヌーに乗って湖上から見上げる。自分の立ち位置が変わると、見えるものがぐんと広がってくる。物事を客観的に見る、いろんな立場を思う、地球を感じる、、、、そんなことを素直に考えられるから「旅」って素晴らしい! 富士山から世界を思う、というのも相当素敵なんだろうけど(初登山は富士山だった、20代、会社のみんなと!)
(東京都/のかたあきこ)
0052/東京都のかあき・香川編 【『聞き書き、町、人、温泉、1000の言葉』旅ジャーナリストのかたあきこ】
山頂の本殿まで、健脚の人で1時間半のアップダウン。そう聞くと怖くなる。だけど、「きついのは最初と最後だけ、あとはダラダラ道」という経験者の話を聞いておくと、上っていて気持ちに余裕が出てくる。ここを超えたら楽になる!という安心感。そういう意味で、未知の世界を切り拓いた人、先人はスゴいと思った。
(東京都/のかたあきこ)
フェイントでたまーに私の気づきを入れていきますー☆
0051/京都市北区紫野 大徳寺「瑞峯院」・前田昌道ご住職 編【『聞き書き、町、人、温泉、1000の言葉』旅ジャーナリストのかたあきこ】
「生きる上での基本となる呼吸。大きく息を吸って大きな声を出す。呼吸をするとたくさんの空気を吸う。すると血のめぐりがよくなり、心が穏やかになる。呼吸を整え、心を整え、自分の感性を高めることが大事。周りにふりまわされないために。大きく息を吸って、自然から今日一日の元気をもらいましょう」
(京都市北区紫野・大徳寺「瑞峯院」 住職・前田昌道さん)
のかメモ>京都の宿に滞在して、名刹の朝のお勤めに参加。