怪盗ルパンの娯楽-ベル・エポック時代のパリで流行ったもの⑬-
みなさん、こんにちは!
今日は、『ルパンの世界』(以下、本書)の第29章「気晴らし」&30章「芝居と映画」を中心に、ルパンが活躍したベル・エポック時代のパリで流行ったものや、ルパンの娯楽や気晴らしについて、みていきたいと思います!
ルパンが活躍したベル・エポック時代って、パリが世界中で一番輝いていたんじゃないかと思う程、華やかな時代だったと思うんです。
まさしく、花の都パリ!の時代ですよね。
何度かブログに書いていますが、タイムマシンがあったら、約100年前のパリにタイムスリップしたいくらいです。
まず、ルパンが好きなこと(得意なこと⁉)を1つ挙げるとすれば、それはダンスです❣
本書でも書かれているように、ルパンは喜びをダンスで表現する人ですよね。
とにかく、ルパンは敵を打ち負かしたら、踊る!💃何か嬉しいことがあったら踊る!🤸♂️っていう場面が多々あるような気がします。
多分、自分の感情に素直なんでしょうね。
特に、三十棺桶島で、ルパンが躍るシーンがすごく面白かったことを記憶しているんですが・・・。
確か、踊るルパンを見て、極悪な敵も、その時だけは茫然(⁉)としていたような・・・。(また三十棺桶島を読まないと😅)
あと、トランプ🃏も、ルパンの時代に流行ったようで、いくつかのストーリーに登場します。
トランプと言えば、アガサ・クリスティーの作品にも、様々な場面で登場している気がします(例えば、開いたトランプとか)。
それから、カジノも、この時代の人々には人気だったようです。
私もルブランさんが通っていたエトルタのカジノに行ったことがありますが(詳しくは、記事最後にある拙著をご覧ください↓)、水晶の栓に登場するカジノにも、今度フランスに行ったら絶対行きたい!
また、気晴らしと言えば、旅も思い浮かびますが、本書に、ルパンの冒険譚で旅の話はめったにない、と書かれているのですが・・・そうかな?
確かに、第1作目のルパン逮捕されるのプロヴァンス号の船旅を除けば、ほとんどフランス国内の短い旅が中心だと思うのですが、それでも私は、ルパンの冒険譚でパリはもちろん、フランスの地方(特にノルマンディー)に詳しくなったので、少なくとも私には、旅に関する記述が少ないという意識はなかったです・・・。
でも、著者さんが、”ルブランは明らかにジュール・ヴェルヌとは違う”と述べていて、ジュール・ヴェルヌさんの作品って、旅に関するものがそんなに多いの⁉って、初めて知って驚きました😮
ジュール・ヴェルヌさんの作品は、映画「80日間世界一周」しか観たことがないんですよね。
八十日間世界一周 (映画) - Wikipedia
80日間世界一周(映画)ビクター・ヤング Around the World / Victor Young
そして、この時代の人々の最大の娯楽と言えば、演劇です😃
ルパン冒険譚には、ルパンも観劇したり、当時パリで有名だった劇場がいくつも登場します。
しかも、どの劇場も、現在も存在しているから凄いですよね。
(Eng sub) アルセーヌ・ルパンの冒険に登場するパリの劇場巡り
↑昨年、YouTubeを作っていたことを思い出し、久しぶりに自分の動画を見てみたら、以下の4つの劇場を紹介してました(どの劇場を取り上げたのか、忘れていた私💦)
1.オペラ座
2.フォリー・ベルジェール
3.ヴォードヴィル座
4.ジムナーズ座
YouTubeで取り上げていないけど、ルパン冒険譚に登場する劇場は、以下の3つくらいかな・・・。
1.コメディ・フランセーズ
2.ルネッサンス座
3.ヴァリエテ座
1のコメディ・フランセーズは、パリに行ったら是非行きたい場所です。
もちろん、ルパン譚にも登場しますが、フェルゼンとマリー・アントワネットが初めて会話をしたのではないかと思われるオペラ座が、当時はこのコメディ・フランセーズあたりにあったらしいからです。
ベルばらファンにとっては外せない聖地⁉かもしれません。
(もしかしたら、ベルばら関連のYouTubeで取り上げたかも・・・記事最後にYouTubeのリンクを貼っておきます)
コメディ・フランセーズ - Wikipedia
2のルネッサンス座も建物が壮麗で是非この目で見てみたい劇場です😍
Théâtre de la Renaissance - Wikipedia
Programmation du Théâtre de la Renaissance
3のヴァリエテ座のリンクも貼っておきます↓
Théâtre des Variétés — Les spectacles les plus populaires de Paris
上記の劇場すべてが、パリに存在しているから、聖地巡礼が楽しみ❤になります。
(ヴォードヴィル座のみ、現在は映画館になっています)
私も、映画が大好きなので、(まだ映画がそれほど浸透していなかった)当時の人々が足繫く劇場に通ったことに、すごく共感できます。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。