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ルパンの活躍に一役買った乗り物たち⑧

みなさん、こんにちは!

今日は、『ルパンの世界』の第12章「あらゆる乗り物」&第13章「自動車様々」を考察しながら、アルセーヌ・ルパンがフランス全土を股にかけて活躍するのに一役買った、様々な乗り物をみていきたいと思います。

ルパンが活躍した1900年前後のベル・エポックの時代は、乗り物が急速に発達した時代でもありました。

それまでは移動と言えば、馬車一択だったのが・・・
車や鉄道、客船といった色んな乗り物が登場して、さらに自由に移動できるようになったんですね。

そのおかげで、ルパンの冒険にも、パリのみならず、北はノルマンディーから南はニースやマルセイユの街まで、あらゆるフランスの都市・街が登場します。

一種の旅情ミステリーを醸し出している作品もあって、聖地巡礼が好きな私は物語を読みながら、旅をしている気分になれるし、実際の舞台を訪れるのも楽しみの1つなんです❤

(ブログの最後に聖地巡礼の本のリンクを貼っておくので、宜しければ読んでくださいね)

なんといっても、ルパンの物語は、船の上からスタートするんです!

ルパン冒険譚の第1作目「ルパン逮捕される」は、フランスからニューヨークへ向かう客船でストーリーが展開されます。

ルパンのデビュー作であり、一種のクローズド・サークルのストーリーになっているのも魅力です。

ニューヨークへ向かう客船と言えば、タイタニックが思い浮かびますが、まさにそんな客船ですよね。(『ルパンの世界』に掲載されている挿絵より)

この客船が、最後はドイツのUボートに撃墜されたなんて、本当にびっくり😲&悲しい😢です。

(YouTubeで、客船が登場するミステリーを取り上げているので、詳しくは、YouTubeを見てくださいね↓)

こうしてみると、ルパンの冒険譚には、船がよく登場するんですよね。

ざっと見ただけでも・・・

赤い絹のスカーフでは、ポン・ヌフ橋の下を通った船が、セーヌ川に落とされた包みを偶然受け取ったことで、殺人事件が明るみになったり・・・
(因みに、ブログタイトルの写真がポン・ヌフ橋です)

カリオストロ伯爵夫人とセーヌ川流域のノルマンディーの風景を眺めながら、船旅(⁉)を楽しんだり・・・

ユダヤのランプでは、セーヌ川に浮かぶ小舟でシャーロック・ホームズと闘ったり・・・
(因みに、このシャーロック・ホームズとやりあった場所もYouTubeで取り上げています)

あと、列車が登場する物語と言えば、水晶の栓、怪盗紳士、緑の目の令嬢などがありますね。

でも、なぜかメトロは物語に登場しないんですよね・・・不思議です・・・。ルブランさんは、あまり地下鉄に乗らなかったのかな?

ルパンの時代から存在している鉄道の駅は、現在もパリにほとんど残っているんですが、バティニョル駅が今は存在してないのが悲しい😢

私、パリのバティニョル地区に興味があって、ルパンの冒険譚には、それほど多く登場しないんですが、今度パリに行ったら、バティニョルも探索してみたいと思っているんです。

バティニョルは、パリ17区あたりに位置する街で、ルパンがよく登場する8区や16区と隣接しています。

バティニョルは、モンソー公園からも近い

その今はもうないバティニョル駅なんですが、獄中のアルセーヌ・ルパンで登場します。

で、ですね、バティニョル駅って、どのあたりにあったんだろう?って、ふと思って調べてみたんですが、見つからず・・・。

それで、Dictionnaire Arsene Lupin↓で調べてみると・・・

いつも重宝しているアルセーヌ・ルパン辞典

カルディネ通り(rue cardinet)とペレール通り(boulevard pereire)の角にあったことが判明!

しかし、GoogleMapで調べたら、カルディネ通りがヒットせず・・・今はもう存在しない通りなのかもしれません。

でも、ペレール通りはありました!すんごく長い通りなので、バティニョル駅がどのあたりにあったのか、ちょっとわかりませんが・・・💦

あと、ルパンと言えば、スピード狂か!と思う程、車をぶっ飛ばしているイメージがあり、ルパンは車も好きなことが伺えます。

これは、作者ルブランさんが車が大好きだったから、ルパンもそのように描かれているのかもしれませんね。

また、ルブランさんは、大の自転車好きで有名ですが、ルパンの冒険譚には、あまり登場しませんね・・・。

カリオストロ伯爵夫人で、ルパンが自転車に乗っている場面があるくらいかな、と思います。

今回は、ルパンの冒険譚に登場する乗り物をご紹介しましたが、如何でしたか。

記事を書きながら、船旅してみたいなーという気持ちになりました♡

今回は、列車について、(パリの主要駅も含めて)あまり纏められなかったので、また改めて書いてみたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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