「小1の壁」、不安よりワクワクを。入手困難なマガジンの秘密
OTEMOTOを創刊してまもなく1年。このたび、ウェブから飛び出して、紙のマガジン「COMPASS」を創刊しました!
しかもこのマガジン、とっても入手困難なんです。
ウェブメディアを始めたばかりなのに、なぜ今の時代にあえて紙媒体なのか。実は7年前まで週刊誌をつくっていた私。久しぶりに台割を書いた興奮とともに、お伝えしたいと思います。
「COMPASS」は、小学校入学前のお子さんがいる保護者の方に向けて、入学に向けた不安を少しでもやわらげ、お子さんが選ぶ道に大人も伴走していきたいという思いをこめて創刊しました。
巻頭インタビューでは、ミュージシャンの坂本美雨さんが、娘さんが入学した当時を振り返ってこんなお話をしてくださいました。
親子関係の専門家である大日向雅美さんからは、「小1の壁」などに不安を感じる親に向けたアドバイスをいただいています。
入学までに、あれもこれも
「COMPASS」は、OTEMOTOの運営会社である株式会社ハリズリーのグループである土屋鞄製造所が発行元となっています。2024年4月入学用の土屋鞄のランドセルまたは姉妹ブランドのgriroseのランドセルを購入いただいた方に、商品をお届けする箱に同梱してご自宅に直接お送りしています。
ひとつひとつ、職人が手づくりするランドセル。早い方にはもう届いていますが、来年3月まで順番に出荷しています。
わが家もそうでしたが、ランドセルが届いて箱を開ける瞬間は、家族の一大イベント!サンタクロースに匹敵するドキドキ感です。うれしそうな子どもを横目に、親としては「本当にこんな大きなランドセルを背負ってひとりで学校に通えるのかな」とか「ちゃんと大事に扱えるだろうか」といった心配も生まれます。
また、届いたランドセルの置き場所を確保するというリアルなタスクに直面すると、いよいよ入学が現実味を帯びてきます。小学校に入る前にあれもこれもやっておかなければ、とタスクが積み上がっていくようなプレッシャーを感じる人もいるかもしれません。
新しい環境に親子ともに飛び込むので無理もないですが、せっかくなので、不安よりもワクワク感や成長の喜びをそのまま受け止めてもらえたら。土屋鞄のスタッフとそんな議論をし、当事者にもヒアリングをして、「焦らなくていいんだ」「そのまま等身大でいいんだ」と感じていただけるようなマガジンをランドセルと同時にお届けすることにしました。
遊びが学びになる
もう少し具体的に内容をお知らせすると、例えば子どもの頃、下敷きを頭にこすりつけて髪の毛を逆立てた思い出はありませんか?
他にも、扇風機に向かって「あ゙あ゙あ゙」と叫んでみたり、タオルクラゲづくりに夢中になって長湯したりして、親や先生から叱られながらも「なぜこうなるの?」と好奇心をふくらませていた記憶はないでしょうか。
ひらがなを書けることも計算ができることも大事ですが、身の回りのすべての事象から学ぶことができるのが小学生のすごいところ。大人が焦らなくても、子どもは日々遊び、学び、失敗し、発見しているんです。なので、そんな企画もマガジンに盛り込んでみました。
渦中の人に届ける
このマガジンは、趣旨に賛同してくれたハリズリーのグループブランドと、積水ハウス株式会社の協賛によって発行することができました。
各ブランドの「子どもの好奇心や感性を尊重したい」や「豊かな時間を過ごしてほしい」といったパーパスがマガジンの編集方針と合致したことから、協賛が実現しました。
子育ての各ステージでの悩みは、長い目で見ると一過性かもしれません。しかし、その渦中にいるときには人生や仕事、家族関係を左右するほどとても深刻です。
私がこれまで働いた新聞、雑誌、ウェブメディアでは、多くの人に読まれることに重きをおくぶん、ピンポイントの課題にはフォーカスしづらいジレンマがありました。
不登校の子どもが過去最多の24万人を超えたというニュースは多くの人が知っておくべき情報ですが、いま目の前に学校に行きたがらない子どもがいるのに自分は仕事に行かなければならず、引き裂かれそうになっている親に向けた情報や、気持ちが前向きになるような提案もまた、必要だと思うのです。
いま情報を必要としている人たちに直接お届けし、その人たちの時間や生活がもっと豊かになるための課題解決の導線をつくる。「COMPASS」は、メディアとブランドがタッグしたからこそできた新しいスタイルのマガジンでもあるのです。
マガジンは積水ハウスの一部の展示場などでも配布しています。もし目にする機会がありましたら、ぜひ手にとっていただけると幸いです。企業やメディアからのお問い合わせは下記にお願いします。
contact@o-temoto.com