見極め
第四十五候【玄鳥去(つばめ さる)】 9/17〜9/21頃
季節は『白露』の末候に移り変わり、秋分まであと僅かとなりました。
春先にやってきたツバメが、子育てを終えて、暖かい南の地域へと旅立つ頃です。
この候は、4月の初め『清明』の初候である、第十三候「玄鳥至(つばめ きたる)」と対を成しています。
燕は、日本にいる間に子育てを2回するようです。
最初のヒナたちは、生後わずか20日間ほどで巣立ちます。巣立ったヒナたちは、身を隠すことができる場所で集団生活を始め、旅立ちの日に向けて生きるための鍛錬を積み重ねて成長していきます。
夏になると、2回目の子育てを終えた親鳥たちも、次々と集団に加わり、多数のツバメが集結する風景が見られるようになります。
南の地への旅立ちは、小グループ単位で進んでいきます。先陣を切って旅立つのは親鳥たち。子どもたちは、自らの成長を見極めて、力の備わった者から順番に旅立っていきます。
自分の成長を自ら見極めて、旅立ちの決意をするツバメの子どもたち。
その姿を想像すると、身が引き締まる思いがします。
指示待ちをしたり、周囲に合わせて右ならえの行動をしたりしていないか?
自分のことは、自分で見極めて決断する。
そんな人間でありたいです。