角度を変えれば
第四十六候【雷乃収声(かみなり すなわち こえをおさむ)】 9/22〜9/27頃
今日は二十四節気では『秋分』に入りました。
昼と夜の長さがほぼ同じになり、太陽が真東から昇って真西に沈みます。
極楽浄土が真西にあることから、ご先祖さまと通じ合える日とされています。
これから次第に日が短くなり、秋の夜長に向います。
七十二候のほうは、「雷乃収声」の期間に入りました。
春から夏にかけて鳴り響いた雷が収まる頃です。
この候は、『春分』の末候である第十二候「雷乃発声(かみなり すなわち こえをはっす)」と対になっています。
雷が多くなる時期は、ちょうど稲が育つ時期と重なります。そのため、昔の人は稲妻が稲を実らせると考えていました。
雷と稲との関係を夫婦に擬して「稲のつま(=配偶者)」即ち「いなづま」と呼ぶようになりました。
雷というと、あまり良いイメージがありませんが、稲が育つのに必要な栄養分を与えてくれると思うと、ありがたい感じがします。
一つの事象でも、見る角度を変えるとプラスになることもマイナスになることもあります。
一つの見方ではなく、様々な角度から物事を見られる人でありたいものです。