フィンランドの選手は、オリンピックの段ボールベッドが大好きです。

五輪のおもてなし段ボールベッド。試したり、壊しちゃう選手がいたりで、話題には事欠かないようです。このベッド、災害時にも使われたらべんりそう、と思ってツイッターで書いていたら、フィンランド人からの素敵なコメントをいただきました。

段ボールベッドは彼らの故郷なんです!

と言う表現はともかく、フィンランドでは、赤ちゃんが生まれると社会保険機構KELA(発音ケラ)から「段ボール箱」 が届けられます。すぐに使える必需品、衣料品他がぎっしり詰まっています。すっぽりと赤ちゃんを包む寝袋、冬用のふかふかコート、帽子、手袋、靴下、下着、タイツ、タオル、初めてのご本、などなど。

一番興味深いのはやはり、この箱が赤ちゃんベッドになるということでしょう。このページの説明によるとサイズは 70 x 42.8 x 27 cm とのこと。現在は、再生段ボールで作られています。コットのように、段ボールに包まれて眠る・・・ということは。

その進化が東京オリンピック五輪の、あのベッド!

だからこそフィンランド人選手たちは、ゆったりと睡眠をとれるのです。

(以上想像です)

フィンランドの健康保険機関ケラからの生誕お祝いボックス
余談ですが、箱の長さが70センチあれば、しばらくは余裕で使えると思います。深さもあるので、安全。赤ちゃんが箱に入らなくなったら、おもちゃ箱にもできそう。そんな時代は去ってしまったので、ちょっとうらやましいな。

日本でも購入できるらしいです。すでにあちこちで日本の記事にもとりあげられていることでしょう。

フィンランドでは、箱ではなく現金を受け取ることも可能だそうです。親への必需品も入ってるそうです。親(たち)が育児にいきなり忙しくなっても、自分たちも一人の人間であることを忘れないように、ということでしょうか。

双子の場合は、3つのボックスが届けられます。3つ子なら、5箱くらいかな?

私の中のフィンランドは、隣国から侵入され、手足を切りながら、もがきながら世界と協調を図ろうと努力してきた国と言うイメージです。ケラ・マタニティボックスには、そういった貧困を補うものを感じます。

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