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FMブルー湘南『ウェルカムスタジオ』パーソナリティ灯織さん/ヨソモノヨコスカ。#10-1(番外編)

前回の記事でご報告した、FMブルー湘南の人気パーソナリティ・灯織さんの番組『ウェルカムスタジオ』にお招きいただいた件。
それだけでもありがたいのに、放送時にタイミングが合わなかった方々にもお届けできるよう音源のアーカイブが聴けるように……ありがとうございます!そこで、番外編として一部テキストも交えて放送をお届けいたします。

アーカイブは文末にありますので、ぜひ聴いてみてください。
FMブルー湘南さん、灯織さん、ありがとうございます!

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灯織 時刻は12時20分を過ぎました。先週に続きまして、移住者に聞く横須賀の魅力その2ということで、今日も来ていただきたいなとずっと願っていたところ、偶然お会いすることができて、スタジオに来ていただくことが叶いました。「ヨソモノ」という本を出版されましたフリーライターの木内アキさん、今日の移住者のお客様です。こんにちは。

こんにちは。 木内アキ

灯織 よろしくお願いいたします。実は先週から始まったばかりでこれから不定期に横須賀に住まいを移してくださった方に、外から見て横須賀の魅力とか今住まわれてどんな風に思ってるかなっていうのを伺っていきたいと思うんですが。そもそも木内さんはどちらから横須賀にいらしたんですか?

元々住んでいたのは東京都の品川区っていうところなんですけれども、そのさらに前の出身は北海道なんです。徐々に南下してきてるんですけど(笑)。 木内アキ

灯織 品川にいた時から、移住したいなっていう思いがあったんですか?

それが全くなくて、元々の発端はうちの夫なんです。夫が東京生まれ東京育ちで、ある時もっと緑とか自然のあるところで暮らしてみたいと言い始めました。私は割と好き好んで自然豊かな北海道から大都会東京に来たので、あれ?みたいな。ライターの仕事も続けていますので、いきなりものすごく遠くとか山の中はちょっと難しいから、話し合いの結果、まずはドアトゥドアで2時間ぐらいの距離感からまずは探してみようかという話に。 木内アキ

灯織 『ポツンと一軒家』みたいなところはちょっとなっていう。じゃあ品川からコンパスでグルっと二時間以内の円を描いて。多分ドアトゥドア2時間って他にも色々あると思うんですけど、横須賀を選んだ決め手ってあるんですか?

いくつかあるんですけれども、今住んでる家がとても気に入ったっていうのは一つ大きい要因で。物件探しをしてた時に衣笠にあるお家を見つけて。私たち古いお家が好きなんです。 木内アキ

灯織 衣笠ですよ皆さん。移住されてくる方、私が最近ここ2,3年で出会った人って、ほぼ8割9割が同じこと(古い家が好き)をおっしゃってますね。

「古い」と言っても、朽ちているとか劣化していることではなくて佇まいのことで。細かい話なんですけど、例えばうちは天井に本物の木が使われていて、それがいい具合に飴色に変わっていて。船底天井って分かりますか? 大家さんがいじるのを許してくださるので、和室の床に無垢のフローリングを敷き詰めて、和室と洋室を合わせた空間にしたんですけど、そこにいて、天井を見てるだけで幸せな気持ちになるんですよね。 木内アキ

灯織 お話しされてることはすごいわかるんですけど、それこそ飴色になったぐらいになると皆さん考えるのは「そろそろ建て替えようかな」とか「マンションに引っ越そうかな」みたいな。こんな感じで多分(空き)物件がどんどん出てくるのかなって思うんですけど。

確かにそのまま放置していくとどんどん崩れていくと思うんですけれども、時間が経ったからこその味わいがある物件を、手を入れて直していくことで、ぬくもりもあるけれども居心地いい空間になっていくのかな、という感覚があるし、そういう空間が好きなんです。 木内アキ

灯織 じゃあ横須賀に住まわれる決め手となったのはその物件との出会い?

まずはその出会いですね。ずっと平屋に住みたかったんですよ。山も見えますし。前の品川の家も気に入ってたんですけど、もっと住宅が密集しているので暗かったんですよね。今はかなり明るいです。 木内アキ

灯織 よかったです。でも外から見たイメージの横須賀って言うとやっぱり本町のあたりのように思うんですが、最初の入り口が衣笠だったということで、街の見え方もだいぶ違ったかもしれませんね。今で何年住まわれましたか?

今年で5年目になります。 木内アキ

灯織: じゃあもうだいぶベテランになって、横須賀に慣れてきましたかね。越してきて、人ともお店ともいろいろ触れ合ったと思いますがどんな印象でしたか?

物件が良くて、ここで暮らすかもと考えた時に「やはり街を見ないと」と思って帰りに「横須賀中央駅」周辺を歩いてみようっていうことになったんですが、それも横須賀に移住する第二の決め手でした。 木内アキ

灯織 この辺り、なにか魅力ありました?

すごく良かったのは「人」なんですよね。うちの夫も同じようなことを言ってたんですけど、「人の顔がいっぱいある」ところが私たちにはすごく面白かった。 木内アキ

灯織 待って、ちゃんと説明してください(笑)。「人の顔がいっぱいある」ってどういうことですか?

東京だと、街の役割みたいなものがもっと定まってるエリアが多いという印象があるんです。例えば霞が関だとスーツ着た方がいっぱいいる、であるとか、表参道だとファッショナブルな人多いよ、みたいな。大まかですけれども。そういう中にあって横須賀はまず海外ルーツのある方の顔が見える。基地のアメリカ人の方かもしれないけど、例えば東南アジアっぽい顔の方もいらっしゃったり、とかいろんな国の顔がある。 木内アキ

灯織 確かに同じではないですね。いろんな方がいらっしゃいます。

当然子どももいるし、高齢化って言われているくらいなのでお年寄りもいっぱいいる。そういう中に防衛大の白くて見慣れない制服を着た人や、ミリタリーの服を着た人がスパイスのように入っていて「なんだこれ?」って。街中にこういう混ざり具合の人たちがバーッと歩いている感じがどこにもなくて、「多様性」みたいなキレイな言葉ではないんですけど、私にはそのごちゃ混ぜな感じがすごく魅力的に映ったというか。 木内アキ

灯織 これ話聞いてると面白いですよね。(横須賀で生まれ育った)私にとってはそれが当たり前なので。確かに今の話を聞いてるとなんか「 It's a small world」 みたいでいいなと思ったんですけど、確かにいろんな顔がたくさん見えますね。

見えますね。アフリカンアメリカンなのか、ドレッドっぽい人の脇でちょっと背中の曲がったおばあちゃんがカートを押してるとか。そういう(人の)混ざり具合がすごく面白いなと思って。 木内アキ

灯織 でもそういうことも「この街で暮らそう」っていう決め手になるっていうのが、すごいユニークだなって。

私も学生時代は外国語専攻でしたし、夫もワーキングホリデーでカナダに行っていて、旅行とか海外に出ることも好きなので、今思えばいろんな文化が混じり合っていそうなところに魅力を感じる、というのが一つ要素としてあったかと思います。 木内アキ

[続きはぜひ、音声でお楽しみください!]

最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんからの「スキ」やサポートががとてもはげみになります!