私の子育てに必要なのは、信頼できるパートナー
品物ではないが、私にとって子育てに欠かせないものは夫だ。
コロナ禍の中で出産したため、母に手伝いに来てもらう予定が白紙になり、家族3人で過ごしてきた。とはいえ、フラシスターたちがお祝いを用意してくれたり、ご飯を持ってきてくれたり、本当に助けられた。
夫のスタンスは、よくある「手伝う」のようなことはなく確実に自分の責任の一つに子育てを入れている。しかし、それなりに衝突も経験した。
基本的に私の雲行きが怪しくなり、喋る気が失せて沈黙になる。これに関しては、息子を授かる前からのパターンではある。イラつきを態度で表すのは子供じみているなーと頭では分かっているが、まだまだ練習が必要。
自分から良かれと思って負担を背負い込むくせに、背負った負担に気がついてくれないとムカつくといった身勝手なタイプである。夫と2人の時は、その状況もお互いに話し出せるタイミングを探せば良かったが、息子がいるとそうはいかない。
なにかで察知しているのか、私たちの雰囲気が悪い時はいつも以上に泣いたり、鳴き声もめちゃくちゃ悲しそうだったりする。
自分自身の余裕のなさに、猛反省して悲しい気持ちに何度もなった。
その都度、子育ての負担のことで話し合いもしたし、私が一方的にブチ切れることもあった。
反省点をまとめると、
いい格好をして気を回しすぎたりしない。(私)
余裕がなくなるまで溜めすぎない。(私)
各々のストレス発散(私はフラや友達とのおしゃべり、夫は週に2回のランニング)の時間を取る。
ここまでを振り返ると、幸運にも私たちの悩みは息子ではないところにある。お互いにストレスや疲れで調子が悪くなることはあっても、息子への接し方や育児の方針で食い違うことはほとんどない。
これに関しては、結婚前から親が子供に与える影響について話し合っていたからだと思う。これから親になる可能性を考えてもいたけど、自分自身も子供だった時にどう感じて、親からどんな影響を受けたかを話す中で、私たちの育児の方向性はしっかり重ねられていた。
息子が生まれてもうすぐ4年になるが、私たち家族はいい感じでまわっている。
雷やストームを起こす機会はほとんどなく、あれ、ちょっと曇ってきた?状態で早めに話し合いを設け、微調節しながら日々をなるべくご機嫌に過ごしている。
常に息子に対して2つのアプローチがあり、私自身も一人で背負っている感覚はない。これが私にとっての普通だったから、大人の人数が多ければ、子育てってもっと楽になるんだろうと安易に予想していた。
しかし、この予想は大間違いだった。実家で私と息子、両親の4人で生活した時は、恐ろしくストレスが多かった。
数は重要ではないのである。大切なのは、意思の疎通が取れ信頼でき、お互いに子育てを自分の責任だと思ってくれていることだった。
今、私たちはもう1人の命を迎えようとしている。私の加齢に伴う出産に少しの不安はあるが、生まれてきてからの4人の生活は大丈夫だと信じられる。
だって、ダメになりそうになっても私たちなら乗り越えていける方法を知っているから。「うー、やっぱり1人増えるって大変」と言い合いながら、強力なパートナーである夫と一緒に切り抜けていこうと思う。