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Photo Story|棘玉-とげだま-/Togedama
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「棘玉-とげだま-」
とげとげ。
気がつけばたくさんくっついてる厄介者。
ちくちく。
時には服を通り越してちょっと痛い。
それでもひっつき虫は今日も誰かを待っている。
新たな場所へと旅立つために。
Photo Story
草むらを歩いていると、ズボンとか靴にびっしりひっつき虫がついていると、あーーー、ってなったりすることはないだろうか。
僕はカメラを撮るのに、よく茂みに入ったり、草むらの中に入ったりするのだが、ほぼ高確率でひっつき虫がついている。
ひっつき虫といえどもそれには種類があって、だいたいいつも僕を困らせてくれるのは「センダングサ」と呼ばれるもの。
蕾のような形が一つくっつくならまだマシも、やつらは熟すと棘玉のように開くから、それが服にびっしりひっついていた時には仏のような顔をしながら一つ一つ取るしかない。
最近は歩いていてもやつらに気がつくスキルが身についたので被害は最小限に抑えられるようになった。
ただ、パートナーと同行している時とかは、だいたいパートナーのズボンにおびただしいひっつき虫がついていることは珍しいことではない。
その度におばあちゃんのような顔して取ってあげるのが通例だったりする。
・・・
このセンダングサはキク科の帰化植物。
もともとはアメリカの方で自生する植物で、日本には江戸時代くらいから広まっていったとされる。
ユニークな生存戦略から、種を人や動物にひっつかせることで、どんどんその生息エリアが拡大していくのが特徴。
今や日本全国道を歩けばどこでも見つかるんじゃないだろうか。
センダングサといっても種類は豊富なので、特定するのは難しい。
花の色や形が違うので、見極めるなら花を見るのが良さそう。
・・・
そんなにっくきやつだけど、彼らも生きるために必死なのかもしれない。
そう考えるとちょっと愛おしくも感じたりする。
きっと嫌いだと思っている人が多いだろうから、今回は雰囲気のいい写真を一枚撮ってみた。
こう見るとちょっとかわいいというか、すごく綺麗だなぁと。
道端に生えていた子で、背丈も低く、そしてまだ誰にもひっついていなかった。
それ故に、形が良くて、まるで線香花火の姿を彷彿するかのよう。
なんだ、君たちも綺麗じゃん。
できればその綺麗なままでいて欲しいけど、それはきっと彼らは望んでいない。
次に困らせる誰かを待ちながら、しばらくの間はその美しさを保っているだろう...。
・・・
ちなみに野草として特に新芽は食べることができるとか。
薬効としても利用されてきた背景もあったり、必ずしも厄介ものとは言いきれなさそうだ。
今年は新芽を摘んで、天ぷらとお浸しにでも挑戦してみようかな。
ご覧いただきありがとうございました!
どうぞ倖せが繋がりますように。
2024年1月16日
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