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【アドラー心理学】自分の人生をコントロールする

目的論の立場に立って考えると、他人の動きを構造的に捉えることができますし、自分も逃げられなくなります。


目的論とは、人間の何らかの言動について、ある目的があってやっているという考え方です。

普通は行動について理由や原因を探しがち(原因論)ですが、そうではなく人間の行動には必ず目的があると考えます。

慣れると面白いもので、目的があると考えるというよりも、自然に人の目的や自分の目的が見えるようになります。

例えば目の前にいる0歳の赤ちゃんが泣いているのは、お腹が空いたという原因があるから泣いているのではなく、空腹を満たしたいという目的があって泣いていると考えます。

大した差がないようにも見えますが、やはり少し違います。

人間がなんらかの要因によって動かされているとするのが原因論であるのに対して、目的論ではより自らの人生に積極的な立場をとります。
原因論では人生をどのように進んでいくのかは環境要因や周りの人間の行動によって左右されてしまうことになりますが、
目的論では人間の目的にのっとった力を信じようという立場をとります。

一方で目的論のほうが厳しいということも事実です。

今日私の体重を計ったところ76.2kgでした。
学生時代のベストコンディションからすると酷いもので、なんと15kgほど増量している状態になります。

私は自分が肥満体型になりつつあることに劣等感をいだいています。
原因は色々と考えられます。

・学生時代終盤に負った股関節の怪我によって、運動がおっくうになり代謝が落ちている。
・育休中のため自分の思うように運動できない。
・そもそも太りやすい家系である。

このあたりでしょうか。
私がこれらの理由で太っているとするならば、少し気持ちは楽になります。
何せこれでいくとあまり私に責任はないように思えるからです。
しかし、冷静に考えてみるとさっきあげた3つの要因を同じように抱えている人が、同じように全員太っているかというと、おそらくそれはあり得ません。

つまり我々は原因に規定されているわけではないことになります。
私は目的があって、今の状態を維持していることになるのです。
私が太っていることに思い悩みつつも何の行動もしていないとするならば、多少不自由でも今の状況を変えたくないという目的に沿って行動していることになります。

今の状態を打破するためには、自己管理や運動、食事の制限、アルコールを控える、などが必要かもしれません。

しかし、それらをやっても痩せなかったときのことを考えると怖いし、やり続けられるかもわからないため一歩踏み出す勇気が湧きません。どうなるかわからないのであれば、多少不自由でも今の状態に甘んじておけばいいか。
ついでに自分に対して理由付けをしてやるために、こんな原因があると考えておこう。

と、なるわけです。

しかしこれを目的論では認めないものですから、なかなか厳しい態度とも見えるかもしれません。
目的論によるものの見方をすると、一切言い訳ができなくなる代わりに、人生の舵取りが自分の手に戻ってきます。
主体的に自分の人生を生きることができるので、人生のコントロールが自分しだいであるということに気がつけるのです。

まずは見方を変えてみることだけでもやってみることをオススメします。
他者も自分も、その言動には必ず目的があります。
一見すると人生の嘘(言い訳に使われる原因)に塗り固められて見えにくくはなっていますが、必ず目的があります。

自分や他者の目的探しから、目的論の訓練を初めてみれば、人生のコントロールを取り戻す第一歩になるかもしれません。
ちなみに私の体重に関して、例に上げるために書きましたが実は状況は少し違います。

今日の体重76.2kgもベストコンディションの体重62kgも事実ですが、私は人生の嘘で今の状況に甘んじている状態にはありません(笑)
実は一度82kgまで増やしてしまいました。
現在はそんな自分への劣等感を利用して減量している最中です。
5月からの2ヶ月間で82kg→76kgに徐々に落としているというのが、今の私の状況です。

今日も私の目的にのっとって自分の人生をコントロールしたいと思います。
私が体型を整えようと思う目的はたくさんあります。

健康管理、運動機能の向上、自身を取り戻したい、などなど色々と目的がありますが、最大の目的は「妻にモテたいから」です。

正直それがほとんどかもしれません(笑)


大きな目的を小さな他の目的で隠そうとするパターンの人生の嘘も存在するのか。。。

今日の気づきですね!

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