想いだけでも力だけでもダメなのです。
教育改革の志を胸に宿す皆さんこんにちは。
師走をいかがお過ごしでしょうか。
学校教育の現場を少しでも良くしようと考える皆さんに、機動戦士ガンダムSEEDのヒロインの名言を引用して想いと力についてお伝えいたします。
ガンダムSEEDを知らない方のために少しだけ解説しておくと、
「想いだけでも力だけでもダメなのです」とは、メインヒロインの一人であるラクス・クラインのセリフです。
天才的な操縦技術を持つ主人公キラ・ヤマトが戦いに傷つき自分のガンダムも失ってしまった際に、同じ戦艦に乗っていた仲間が窮地に立たされている状況を知り葛藤する姿をみて、ラクス・クラインが新開発された最強のガンダム「フリーダムガンダム」をキラヤマトに託すシーンで言うセリフです。
圧倒的窮地を助けるためには戦っている両陣営のどちらでもなく、一人の人間として行動しなければならないシーンで、まさに想いを試されていました。また、天才的戦闘技術を持つキラではあったものの、自身の機体は失ってしまっており、そこに託された最強の機体フリーダムはまさに力の象徴でした。
ところでこのフリーダム、なんと動力源は原子力の機体なのです。原子力の戦闘利用が条約で禁止されている劇中世界においては存在してはならない機体であり、他の一般的な機体と比べて禁断とも言えるほどのエネルギーを持っています。このフリーダムも使い方を間違えれば単なる大量破壊兵器になります。これが力だけではダメだとされる所以です。そこに想いが乗らなければ、力はただ力として目的を失ってふるわれてしまうことになりかねません。
さて、前置きが長くなりました。
「想いだけでも、力だけでもダメなのです」を学校教育改革に置き換えて考えてみます。
学校教育改革における「想い」とは
学校教育改革における「想い」とは、人それぞれだとは思います。
とはいえ今後の私たちの社会にとって、そこに生きる子どもたちにとって良いと考えられる教育をやっていきたいという部分は共通しているはず。
学校の先生の中にも想いのある人とない人は混在しています。しかし学校教育を良くしてこうという想いを解像度高く主体的に考えられるのはやはり学校の先生の強みでしょう。民間の世界に来て思うのは、教壇に立ったことがあるかどうかでその解像度は全く異なるなということです。もちろん民間にも教育への志が高い人はいます。しかしながら、学校教育を現場で支える先生方の視点を超えることはできないのです。
学校教育改革の進め方については教員の複業という視点で拙著の中でも紹介しています。ぜひご確認ください。
学校教育改革における「力」とは
学校教育改革における「力」とは指導力のことでしょうか、それとも学校運営の力でしょうか。私はどちらも少し違うと思っています。もちろん両方大切な技能です。とはいえ、学校教育の構造を改善させるためのスキルであるとはいえない。学校教育改革における「力」とは
ここから先は
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?