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がん体験記-6 大学病院の検査の結果
3年前のゴールデンウィーク明け、大学病院の検査結果が出た。30代の若い男性医師が説明してくれた。以前した検査結果と同じ結果。
乳がん、ステージⅡ、タイプが、トリプルネガティブ。
このトリプルネガティブ は簡単にいうと、レセプター(受容体)が3つとも陰性 という意味で、病気の進行具合がネガティブという意味ではないと
教えてくれた。
トリプルネガティブを、トリネガと略していうらしい。
乳がんの中でも、トリネガのタイプは10%程度しかいない。そのため、薬の開発もひどく遅れているということだった。
わたしは心の中で、わたし自身も変わり者だけど、乳がんのタイプまでレアキャラなんだな。と、冷静に考えていた。
適応する薬が少ないということで、医者泣かせのタイプで、それゆえに、悪性 と医者にいわれた。
医師は、続けて、
「転移はしてません。早めの手術がいいと思います。今の状態なら、部分切除がいいと思います。」
と言った。そして、続けて
「手術の後は、放射線治療をするのが、一般的です」
と言った。
わたしは、それは全くするつもりがなかったのだが、手術前に医師と関係を悪くするのもよくないと思い、ただ質問してみた。
わたし:「放射線治療をしないという選択はできますか?」
すると、医師はすごく困った表情で、頭をかかえながら、
「う~~ん、そうなると、全摘出をオススメしますけど。。。」
って言い始めた。
わたしは、「は?何言ってんの?ちょいちょいちょい!」
と思いながら、黙って聞いていた。
そして、また質問した。
「今、先生に、部分摘出をすすめられて、そのようにしようと思ったすぐ後に、放射線治療をしない という選択を出たとたん、全摘出をすすめられる。
全摘出のほうが、外科的にも、傷口の大きさでも、身体の負担が大きいと思うのですが・・」
と伝えてみた。
医師の中でも、自己矛盾が生じ、頭を抱えて、ひどく困っていた。
そして
「僕ひとりで決められないので、チームで手術をするので会議にあげさせてください」
だって。
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ワタシは、妙に冷めていた。なんじゃこりゃ。会議って。
この一連の流れをみて、あ~、この医師たちも、ある意味、被害者なんだな って思った。
医学部6年で、洗脳教育されて、医療利権がうまくまわるように、製薬会社が儲かるように、世界の支配層が儲かるように。
高いお金出して、そういう教育をされてきている。
患者がいなくなったら、それはそれで、困る人がたくさんいるのだ。
病院だけ、医師だけが悪いのではなく、利権を守るために洗脳されてる被害者でもあるのだ。
悲しいけど、これが現実だ。
そういうのが、はっきりわかったので、医師のプライドをつぶさずに、立場をつぶさずに、わたしも自分の選択はしっかり通せるように、まろやかに、ゆるく、臨機応変に対応しようと自分に誓いました。
まあ医者の中には、こういう事情に氣がついて、良心的なドクターを目指す人も少ないけど、います。
または、こんな状況に氣がついても、お金のため、生活のために、仕事と割り切っているドクターも多数います。
良心的なドクターが増えていけばいいな。
というか、そうじゃないと、いつか終わってしまう業界だと思う。
今に大きな問題になる、特殊な業界だな と感じてます。
ここまで書いたことは3年前のことだけど、今現在の疾病騒ぎと、共通してることが多いでしょう?システムは同じです。
それにしても、検査につぐ検査、いい加減、enoughなのだ。
手術日と入院日も決まり、それまで、自分にできる限りの自然療法がんばろ♪ って思いながら、家路につきました。
続きます。