怨霊から神になった男、菅原道真が生まれた場所、菅原院天満宮

京都市上京区になる菅原院天満宮は、
「学問の神様」菅原道真が生まれた場所であり、
菅原氏の邸宅であった場所に道真をはじめとする一族を祀っています。

道真は、幼少から天才の誉れが高く、
朝廷で重用され右大臣にまで出世した実力者でした。
しかし、藤原氏との軋轢から九州へ左遷されてしまいます。

結局、道真は京に戻ることなく死去し、
彼の死後、京では怪異な事件が立て続けに起こり、
人々はこれを道真の祟りだと噂しました。

これに怯えた藤原氏は道真を神と崇めるようになり、
それが太宰府の天満宮になり、
彼が怨霊から「学問の神」に変身します。

この一件は、日本における怨霊伝説の代表的な例となり、
怨霊が神として昇華する日本独自の宗教観を生み出しました。

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