聖徳太子が創建した「生花」の発祥の場所・六角堂 11 作家・眞邊明人の執筆note 2025年1月5日 17:53 京都市中京区にある六角堂は、聖徳太子が創建したと伝えられる歴史ある寺院です。四天王寺建立のため木材を求めてこの地を訪れた太子は、澄み切った池の水面に映る自分の姿を眺めながら、静かに心を落ち着かせていました。その時、突如として、胸中に響き渡るような声が聞こえたのです。「この地に留まり衆生を救いたい」。それは、太子の念持仏である如意輪観音像の声でした。深く感動した太子は、観音様のために六角形のお堂を建て、安置したと伝えられています。六角形は、仏教における六波羅蜜(布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧)を表しており、完全な調和と円満を象徴する形として考えられていました。室町時代には、六角堂の住職を務めていた池坊専慶が、仏前に花を供える「いけばな」の名手として知られるようになりました。池坊専慶は、自然の中に生ける美を見出し、その美しさを表現するために様々な花材や生け方を考案しました。彼の作品は、人々を癒し、心を豊かにするものであったと言われています。以来、六角堂はいけばなの発祥の地として、人々に親しまれてきました。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する この記事が参加している募集 #日本史がすき 9,080件 #動画 #日本史がすき #Vlog #聖徳太子 #生花 #insta360 #池坊 #六角堂 11