陰陽師・安倍晴明を祀る 京都の晴明神社

京都市上京区、一条戻橋の近くに佇む晴明神社。
ここは、平安時代の陰陽師、安倍晴明公を祀る神社です。

寛弘2年(1005年)、陰陽寮の長官であった安倍晴明公が亡くなると、
その功績を称え、一条天皇の勅命により創建されました。
当時、貴族社会では怨霊信仰が盛んで、
人々は目に見えない力に畏怖を抱いていました。
そんな中、晴明公は類い稀な陰陽の力で
朝廷や貴族から絶大な信頼を得ていたのです。

創建当初は広大な敷地を有していましたが、
度重なる戦火や豊臣秀吉による都市計画の影響を受け、
現在の規模に至りました。
一時は社殿も荒廃し、
隣には茶人・千利休の屋敷が建てられたこともあったそうです。

しかし、戦後になり境内は整備され、
近年では夢枕獏氏の小説「陰陽師」シリーズのヒットもあり、
多くの参拝者が訪れるようになりました。
境内には、晴明公が念力で湧き出させたという井戸や、
晴明公の象徴である五芒星のマークなど、
見どころがたくさんあります。

京都を訪れた際は、ぜひ晴明神社で、
平安時代の神秘に触れてみてはいかがでしょうか。

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