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健康経営はダイバーシティの基盤となる

ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)とは

外面の属性(性別、年齢、障がい、国籍など)と内面の属性(ライフスタイル、価値観、職歴など)の「違い」を受容し、良いところを活かすことです。すべての生物にとって多様性は命を繋ぐ根幹であり、世界的に見て企業におけるダイバーシティの取り組みは歴史を重ねつつありますが、インクルージョンについてもここ数年で急速に普及しています。さて、日本人である私たちはこれまでダイバーシティ&インクルージョンをどれくらい意識してきたでしょうか。

企業の皆様はすでに一人ひとりが個性的

一般的に「個人」は民族、国籍、居住国の3つに属し、国際的には、例えば華僑の方々など、これら3つが一致していないことが多々あります。一方、島国である日本・日本人の場合は日本民族、日本国籍、日本に住むという3つの重複度が高いため、これまであえて多様性を意識することは多くなかったかもしれません。外面の属性のみならず、同調圧力という表現にも垣間見られるようにライフスタイルや価値観など内面の属性も親しいとされています。しかし産業医という観点で企業を内側から覗いてみると、皆様はすでに一人ひとりが独創的で個性を発揮されていると感じます。

さらなる多様性にはさらなる共通基盤が必要

個性的な皆様が組織として最大限のパフォーマンスを発揮されている共通基盤として、ミッション、ビジョン、バリュー、パーパスといった企業理念があります。ここに女性、高齢者、障がい者、外国籍者、性的マイノリティ(LGBTQ)の方々の雇用促進と環境整備を推進することがダイバーシティ&インクルージョンです。さらに多様化する皆様が組織として一致団結するための環境整備には企業理念に加えてさらなる共通基盤が求められます。その共通基盤としてはなにが最適でしょうか。

共通基盤としての健康と健康経営

それが皆様の健康であり、企業にとって健康経営です。健康経営とは皆様一人ひとりの健康を経営上の重要課題として位置づけ、人的資本を最大化する試みですので、ダイバーシティ&インクルージョンの目的とも一致します。SDGs・ESGといった世界的な潮流もさることながら、超少子高齢化によって労働人口が著しく減少する日本において、企業の最大の資本である人材を多く確保し、その多様な人材が個々の能力を存分に発揮できる環境を整備することは不可欠です。消費者を始めとした企業を取り巻くステークホルダーの多様化に柔軟に対応するためにも、健康経営とともにダイバーシティ&インクルージョンを推進していきましょう!






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