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【18】怪しいタイトルに反した合理的で辛辣なメッセージ『新版お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』橘玲

怪しいタイトルの本を見つけたときは、目次で買うかどうか判断している。
タイトルだけの本なのか中身が伴った本なのか見分けるのに多少は役立つと思う。

本書は怪しいタイトルだが、日本の制度の歪みを見つけ出して、合法的に資産を形成する方法を提示している。

「公営宝くじは「国家が愚か者に課した税金」と呼ばれています。」
この一言に筆者に考え方が詰まっている。

公営宝くじは、運営費等が国に入るためトータルで見れば大負けが確実な投機である。
筆者は、制度を深く理解したうえで、他の人が見つけていない方法で、先行者利益を得ている。
これは、しっかりと勉強して、勝てる分野に資源を投入しろという、戦略的な発想によるものだと思う。

主な内容は以下の3点

・不動産、保険など生涯で大きな支出となる費用についての資産運用の知識を習得すること
・マイクロ法人を活用することで、個人と法人の使い分けて合法的に節税し各種優遇制度を使うこと
・人的資本を最大化する専門分野に特化し、会社に依存せず市場から富を得ることが知的社会では求められること

怪しいタイトルに誘われつつも、少し古いがしっかり中身のある良書だった。

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