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ショート小説

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5分程で読める『#ショート小説』と、1000文字ぴったりの小説『#1000文字の物語』を書いています。
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2025年2月の記事一覧

#1000文字の物語『手ぶらの友達』

 帰宅する人々が行き交う駅の改札前で、俺は友達と待ち合わせた。 「すごいな、都会は。祭りでもやってるのか?」 「なんだ、その田舎者のテンプレみたいな台詞は」 「いや、言ってみたかったんだよ。あるだろう? そういう言葉」 「え、無いよ」 「ほら、例えば『レギュラー満タンで』とか」 「いや、無いだろ」 「『私と仕事どっちが大事なの⁉』とか」 「無いよ。てか荷物は? 手ぶらで来たのか?」 「まぁな」 「凄いな。とりあえず行こうぜ、いい店知ってるんだ」 「あ、いいね、それ!『いい店