右四間飛車エルモ 対 四間飛車 を最善手ソフト解析

今回は、四間飛車の対・右四間飛車エルモをソフト解析。
右四間飛車エルモは、振り飛車を指すとトップクラスに当たる戦法なので、ソフトで最善手を探っていきたい。

まずは基本図。四間飛車が後手。先後逆。

右四間飛車エルモが、端桂から▲25桂馬と攻めてきて、▽22角と引き、▲45歩と角道をこじ開けてきた場面。
これは▽同歩とせず、▽24歩と、桂馬を取りに行く。
▲44歩に、▽同銀。

ここは今まで▽同角としていたのだが、それはソフト的には疑問手のようだ。これからは絶対▽44同銀にする。
ちなみにこちらの囲いが、本美濃でなくて、木村美濃の場合は、▽同角が正着だ。

そして角交換するために▲45歩。(▲45銀とぶつけてくる手もある、というかそれが最善手なので、あとでみてみる。)
銀はぶつけずに引いて、▽53銀。
なお、ここは形によっては、▽55銀とぶつけるのが最善になる場合もあるようなのだが、私もよくわかってない(汗。
銀・角をさばくのが、どちらにとって得か、というのは判断がむずかしいのだが…
なので、この記事はとりあえず▽53銀と引くのをみていく。

▲22角成、▽同飛、▲77角。
これには、▽23飛 と浮く手。
香車を取られてしまうが、▽12飛では、取れそうな桂馬が▲33桂成で生きてしまう、ということなのだろう。

▲11角成、▽25歩と桂馬を取り、▲44歩に▽42歩と謝る。

居飛車は4筋を突き捨てて、▲47香車から攻めるのが最善。
それには、▽55歩、▲同銀と銀をどかしてから▽65角で攻防を利かせる。
▲12馬には、▽24飛車でこれ以上は問題ない。

このあと、後手は千日手狙い(▲66銀、▽54角、▲55銀)でいくようだ。先手も案外攻め手がないということなのか。

次は、▽44同銀に、▲45銀とぶつけてくる手順を見てみる。

これには▽同銀と取る一手。かわすと相手の銀が進出して威張ってくるからだ。
▲22角成、▽同飛、▲45飛、▽25歩まで一直線。

▲41飛成、▽33角、▲77角と打ち合い、▽55歩と止める。
居飛車は▲44歩と、歩を垂らしてと金を作ってくるが…

▽42銀!とがっしり受ける。

相手がなにもしなければ、▽51金引で龍を捕獲する狙いだ。
居飛車はここから、▲32銀でからみ、龍を切って金と交換し、▲43歩成から勝負することになるようだ。

いかがだっただろうか。
右四間飛車に対して、振り飛車は最善を尽くすといずれも難しいが、こちらは飛車をさばくことがしづらいので、いかに相手の飛車や龍を働かせないのか、ということに注視する将棋になるようだ。
よくぶつかる戦法なので、しっかり覚えていきたい。

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